建築士伊藤の防災教育・耐震診断・耐震補強実績ブログ
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屋根材へのこだわり
私は、大きく美しい屋根がとても好きです。
雄大で、空にとてもよく似合うと思う。
屋根にこだわるようになると自然に雨樋や破風、鼻隠しにもこだわるようになり、軒の出や建物の高さにまで広がっていきます。
ビルのような住宅も嫌いではありません。
あれはあれで、好む人の気持ちが私にも分かります。
ただ、今の私は瓦を上手に使った外観というものを設計することにやりがいを感じています。
耐震のことを考えると屋根は軽いほうがよいという考え方は一般的です。
私もなるべくならば屋根は軽い方がいい。
ただ、新築の場合は、瓦で設計してもよいと思っています。瓦の重量を考慮して住宅を建てればよいわけですから。
瓦職人が、この住宅は本当に瓦が似合うなと思ってもらえるような仕事をしたいですね。
屋根を美しくみせようとするためには、実に様々な工夫を必要とします。
それは、まるで女性のメイクで例えれば、眉毛の扱いひとつで顔が変わってみえるかのような繊細さといえるかもしれません。
雨樋の選び方や取り付け方でもかなり変わりますし、屋根勾配や軒の出によっても違います。
一般の方でも「よくわからないが伊藤さんの設計する住宅の屋根はシンプルだが、他と比べてなぜか格好がよい」と言ってもらえたらうれしいですね。
写真は、現在工事中の新築住宅。(焼津市吉永)
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売れる売れない
携帯電話ですが、私はiphoneを使っています。
友人から勧められて携帯会社も機種も変更したわけですが、個人的にどうしてこのiphoneというものが人気なのかどうしても知りたかった気持ちもありました。
携帯業界では、打倒iphoneということで、似たような機種がいろいろと販売されているようですが、iphoneほど売れていないように思えるのは私だけでしょうか。
そもそも私自身が機種を変えてまで欲しいとは思わない。
この点については、iphoneに似たものを開発し、iphoneにはない機能もいろいろつければ勝てるのではないか、といった考え方では本家本元には勝てない(魅力がない)ということなのかなと勝手に考えています。
住宅も考えてみれば似たようなところがあります。
例えば大手ハウスメーカーのカタログをみてそっくり真似ても勝てません。
また、利益を減らしてキッチンやバスのグレードを高いものにし、お客様の満足度をアップさせようとする姿勢が果たして正解であるかどうか疑問に思うときもあります。
設計がきちんとしていれば、たとえ標準的な住宅設備でも十分に満足していただけるかもしれないし、キッチンやバスにお金をかけるより、他の部分にお金を使った方が住環境はよくなる可能性もあるからです。
住宅設備機器メーカーのために設計しているわけではないのですから自分が考えた設計にあった住宅設備を探すという流れの方が本来あるべき姿なのに逆になっているときがあります。
キッチンメーカー側から提案されるレイアウトやデザインに少々振り回されている気もします。
住宅の良し悪しが、いつのまにか設計そのものより、何の断熱材を使っているのか、どんなキッチンか、どんな外壁を張っているのかといったことが重視され、間取や外観などがワンパターンになってしまっているとしたら嫌だなと思います。
それならば、なんのために設計者という存在があるのでしょうか。
私個人としては、玄関から入って居間や個室に入るまでの動線や住宅内の雰囲気がいかに工夫されているかを大切にしたいですし、明るくて風通しについてもこだわっています。
また、使用していくうちによさに気がついてもらえるような配慮というのでしょうか、そういうものに力を入れたいと思います。
大手のやることを勉強して、それを自分なりに改良する姿勢は必要です。ただ、真似をして、オリジナルより機能を追加させたような住宅では勝てません。工務店だから人件費が安く済むため、大手と同じ住宅を安くできるといったことでアピールするのではなく、逆に真似されるくらいに練りに練った設計を心がけたいです。
しかし、それがまた難しい。
ただ、いつも心がけていなければ到達しないことは確かでしょう。
友人から勧められて携帯会社も機種も変更したわけですが、個人的にどうしてこのiphoneというものが人気なのかどうしても知りたかった気持ちもありました。
携帯業界では、打倒iphoneということで、似たような機種がいろいろと販売されているようですが、iphoneほど売れていないように思えるのは私だけでしょうか。
そもそも私自身が機種を変えてまで欲しいとは思わない。
この点については、iphoneに似たものを開発し、iphoneにはない機能もいろいろつければ勝てるのではないか、といった考え方では本家本元には勝てない(魅力がない)ということなのかなと勝手に考えています。
住宅も考えてみれば似たようなところがあります。
例えば大手ハウスメーカーのカタログをみてそっくり真似ても勝てません。
また、利益を減らしてキッチンやバスのグレードを高いものにし、お客様の満足度をアップさせようとする姿勢が果たして正解であるかどうか疑問に思うときもあります。
設計がきちんとしていれば、たとえ標準的な住宅設備でも十分に満足していただけるかもしれないし、キッチンやバスにお金をかけるより、他の部分にお金を使った方が住環境はよくなる可能性もあるからです。
住宅設備機器メーカーのために設計しているわけではないのですから自分が考えた設計にあった住宅設備を探すという流れの方が本来あるべき姿なのに逆になっているときがあります。
キッチンメーカー側から提案されるレイアウトやデザインに少々振り回されている気もします。
住宅の良し悪しが、いつのまにか設計そのものより、何の断熱材を使っているのか、どんなキッチンか、どんな外壁を張っているのかといったことが重視され、間取や外観などがワンパターンになってしまっているとしたら嫌だなと思います。
それならば、なんのために設計者という存在があるのでしょうか。
私個人としては、玄関から入って居間や個室に入るまでの動線や住宅内の雰囲気がいかに工夫されているかを大切にしたいですし、明るくて風通しについてもこだわっています。
また、使用していくうちによさに気がついてもらえるような配慮というのでしょうか、そういうものに力を入れたいと思います。
大手のやることを勉強して、それを自分なりに改良する姿勢は必要です。ただ、真似をして、オリジナルより機能を追加させたような住宅では勝てません。工務店だから人件費が安く済むため、大手と同じ住宅を安くできるといったことでアピールするのではなく、逆に真似されるくらいに練りに練った設計を心がけたいです。
しかし、それがまた難しい。
ただ、いつも心がけていなければ到達しないことは確かでしょう。
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