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動的耐震診断の導入


現在行われている診断の大半は、基本的に非破壊による目視調査です。
例えば壁の一部を破壊して、筋かいがあるかどうかを調べるということは、まず行いません。
依頼者の許可も必要となりますし、破壊した後に復旧する必要があるからです。(つまり、費用が余分にかかる。)

問題は、熱心に現地調査したとしても目視ですから見落としや勘違いといったミスは発生しやすく、そういった要素も考慮して判定する必要があるという点です。その結果、実際よりもかなり悪く判定してしまうこともあるかもしれません。

TOUKAI-0無料診断も目視による調査がです。加えて、新診断に移行してから配布された診断ソフトは、旧診断とくらべて過剰に悪い判定となるケースが多く、的確に住宅の耐震性を示しているか疑わしく感じています。(旧診断ソフトと新診断ソフトを同じ状宅で判定した場合、総合評点にかなり差が生じることが多い。)
そして、過剰に悪い判定をしてしまうということは、必要以上に工事費が高額になるということです。

私の場合は、有料の精密診断では、民間会社が開発したソフトで診断していますが、目視調査という点は変わらないため、完全に満足しているわけではありません。

なぜなら依頼者が本当にこれで安心だと思える説得力がある診断報告書とは思えないからです。これまで、依頼者は、私や父の補強工事(作業)をみたり、工事写真で確認することによって、安心を得ていたように思えます。補強前の総合評点(数値)0.4が補強後に1.5にあがったと報告書(書類や計算式)で説明してもなかなかピンとこない人が多いように感じます。

そもそも耐震補強工事が増えない原因のひとつは、地震が発生しなければ効果がわからないという点にありました。
言い換えると、お金をかけて得るものがどのようなものか今ひとつ実感がわかないということです。(耐震性が向上したと身をもって実感する事は難しい。)
だから、補強を躊躇している方もいます。

私は、補強を検討している方が、補強したら本当にその可能性が減ったかどうかを地震が発生する前にできるだけ納得できる形で証明して欲しいと主張するのは、当然だと思っています。その主張を無視していては、補強工事は増えません。
そして、今の診断法だけでは、説得力に欠けると言いたい訳です。

そこで以前から目をつけていたのが「動的耐震診断」。
ようするに実際に建物を揺らしてみて、その状態から耐震性を判定するという極めてわかりやすい診断方法です。(地盤と建物に微弱な地震波を与え、その建物が震度いくつの地震まで安全かを具体的に表示するシステム)しかも地盤の状態も判定できます。

もちろん、この診断方法も万能ではなく、様々な条件があります。
この診断だけで判定するのではなく、これまでの診断法と併用することで効果が発揮するものです。

私は、はやくから導入したいと考えていました。
そして、ようやく依頼者に大きな負担がかからない程度の金額で提案できるようなりました。

これまで私は、精密診断(補強前、補強後の診断及び補強計画)を約14万円(SS式地盤調査含む)で実施していました。
補助金が96,000円支給されるので、実質自己負担は約5万円です。
今後は、動的耐震診断を希望する方には、約18万円で提案するつもりです。(実質自己負担は、9万円、SS式地盤調査なし)

なお、補強後の診断についても動的耐震診断を希望する場合は、補強工事費にプラス診断料という形で提示するつもりです。約7万円程度の負担になります。

建替えような補強しようか悩んでいる方にとっても有効な情報になると思うので、こういう診断があるということを多くの方に説明し、検討してもらいたいですね。

耐震補強を実施したとしても倒壊する可能性がゼロになるわけではありません。
しかし、可能性をゼロに近づけることは、無意味だとは決して思いませんし、それをわかりやすい形で証明する努力を業者側には求められていると思います。

実は、同業者の中にも耐震補強工事に懐疑的な方がいます。
確かに解体工事もありますし、汚くて大変な作業です。大工がやる仕事ではないくらいに言われたこともあります。
しかしですね。建築業者が耐震補強工事を否定してはダメだと思うんですよ。

確かに補強しても地震よって倒壊するかもしれない。
責任問題という点も気になります。
しかし、そういった点をきちんと説明した上で、出来る限りの技術をもって倒壊する可能性をゼロに近づけるという姿勢が本来あるべき姿だと私は考えます。

<これまでの精密診断(有料)内容>
目視調査による耐震診断(新診断法)
SS式地盤調査
補強前診断報告書
補強後診断報告書
補強計画(図面・仕様書)
見積書
補助金申請作業含む

費用 約14万円(補助金支給の場合、実質自己負担約5万円)

<今後、積極的に提案する予定の診断内容>
これまでの目視による調査に加えて「動的耐震診断」を実施
地盤の状態も判定できるのでSS式地盤調査は行わない。

費用 約18万円(補助金支給の場合、実質自己負担約9万円)
(注)補強後の状態も診断希望する場合は、補強工事費にプラス7万円
(注)状況によっては、診断できないこともあります。
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畳と柔道

私は、住宅の洋風化が進んでも畳だけは捨てきれません。
畳がある部屋は、やっぱり落ち着きます。

実は、信じてもらえないこともありますが、高校時代は柔道部員でした。
弓道部と迷っていて、最初に柔道部を見学したらそのまま部員になっていました。
あのときには、顧問の先生にしてやられたと思いましたね。

今でも記憶に残っている思い出は、柔道部関係のものばかりです。
畳の上で青春時代というのも味気ないものですが、それなりに楽しい日々でした。
だから畳には愛着があります。

どの中学や高校でも柔道部と剣道部だけはあると思っていたのですが、最近はそうでもないようです。
少子化や先生不足が原因のようですが、日本古来の武道が学校で扱われなくなっていくことに寂しさを感じます。
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吉田町へ

吉田町役場が吉田町相談士リーダーに私の提案を伝えて頂いたようです。
建築士会榛原支部の会議で相談(?)した上で返事を頂けるようなので気長に待ちます。

それにしても他地域で活動するのはいろいろ大変なことが多そうです。
スムーズには事は進みそうにありません。

考えてみたら当たり前です。
いくら隣町とはいっても私は吉田町の方々からすれば部外者なのですから。

しかし、あえてそこで自分の培ってきたものを生かして活動したいと思っています。
吉田町は、まだまだ診断も補強も少ないそうですし、がんばればかなり申込が増えると確信しています。
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耐震無料相談会

昨日は、大井川町役場で耐震無料相談会が行われました。
午前中に7件の相談者があり、内5件の診断申し込みがあり、2件はすでに無料診断実施済みでしたが、工事費に関する前向きな相談でした。

これは、今までにない成果だと思っています。

相談会を実施しても効果はないという方もいるかもしれませんが、私は何もしないでダメと決めつけることこそ問題があると思っています。

時には結果がでないこともあるかもしれません。
しかし、それは次の活動に決してマイナスになることはありません。

ただ継続するということでは、変化はありませんが、試行錯誤を繰り返して積極的に活動を行えば今回のような結果を手に入れることができると自信を持ちました。
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吉田町へ その2

昨晩、急いで活動案を作成。
我ながら雑な文章かなと思いつつもメールで吉田町役場総務課と都市建設課職員宛に送信。

提案した活動内容は、奇抜なものではなく、どの地域でもやっている相談会の実施です。
ただ、この場合に重要なのは、とにかく熱意。

最初の段階は、熱心さで十分かもしれないと思うときがあります。
もちろん、ただ相談会を行うのではなく、どうしたら人が集まるのかを考える必要はあります。
当然ですが、時間と手間をかけて、宣伝を行わなければなりません。

やってみて、どれだけの人が集まるのか分からない。
そういう不安は私にもありますが、とにかくやってみるというのは悪い話しではないという気持ちです。

吉田町役場に対して、出来る限りの呼びかけはさせて頂きました。
あとは、連絡を待つのみです。
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