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最近の仕事

焼津市内の茶室工事もいよいよ本格的に着工となります。もうすぐです。

正確には茶室のある邸宅とするための増築工事というべきでしょうか。

プレカットではなく、手加工です。マルワ工場にて加工します。

図面作成には、かなりの時間を費やしました。

木拾いから発注手配まで全部当たり前ですが私がやっています。プレカットがいかに楽でそして設計者と大工職人を駄目にしているのかが良く分かりました。

予算や工期のこともあるのでプレカットは否定しません。

これはこれで優れた技術です。

ただ、大工職人の方で一度もプレカットではなく、墨付けから手刻みまで経験したことがない方が増えると、プレカットのみという一択になり、それはそれで柔軟な対応ができなくなりそうだなと思っています。

とにかく、今の時代にこういう仕事を頂けるということはありがたいこです。

満を持して着工という感じです。

そして、来年は焼津市内で新築工事も予定しています。

平屋で庭をどの部屋からでも眺められるように設計しました。

配置計画は今までで一番検討した部分です。

先日まで隣地境界壁新設工事を実施。

 

こちらも正月休みに詳細設計を進めたいと考えています。

 

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見様見真似

やったことがあるかないかというのは、どの仕事においても重要な要素となる。

年を重ねると失うものは多々ある。

自分自身のことだけでなく、自分を支えてくれた方々が気が付けば旅立たれ、教えを乞いたくてもそれができない状態になり、その喪失感は表現のしようがない。

逆に年を重ねる以上は、それ相応の経験を積み、得るものも増やしていかなければならない。

年を重ねるということは何も失うことばかりではなく、ことさら悲観的にならなくてもよいと思えるのは私がたぶん中年だからと指摘されそうだが、今はそう思うのだから仕方がない。

今回は、茶室を手掛けるのだが、関わる業者・職人は30~40代が多い。

畳は茶室を手掛ける上で重要な存在だが、池田畳というマルワの近くにある畳業者に依頼する。

昔から取引がある業者であり、親方の方が茶室畳の経験があり、弟子の息子の方は初めての経験である。

こういう流れが実は理想的であり、この流れが途絶えると、本当に困ったことになるのではないかと思う。

書物やネットで得られる知識や情報はとても有益だが、それのみでは本質的な部分は会得できないことが多いからだ。

 

関西、特に京都の方からすれば田舎設計と田舎大工がみようみまねで京間の本格的な茶室を手掛けようとしていること自体、可笑しいことにみえるかもしれない。

ただ、思えば昔からそうやって上方の技術が田舎へ流れ、そのうちに単に真似するだけでなく独自のアレンジを徐々に加えて地域性に富んだ文化が花開いたのだろう。

最初は誰だって見様見真似である。

大事なのは、まず初期段階としてそれをいかに真剣にやれるか、ではないだろうか。

それこそ、今は昔と違って移動手段も容易だし、情報も入手しやすい。

今はコロナでなかなか難しいとはいえ、京都へ行って茶室をじっくり調べることもできる。

昔に比べたら真剣に見様見真似しようと思えば結構大変なのだ。

ソニーの創始者の井深さんが海外にいって、何か面白いおもちゃをみつけると必ず2個買って、一つは分解して調べたという話を聞いたことがある。

このブログで記録の意味でも茶室の進捗状況を書きながらどこをどう苦労したかも書いていけたらいいなと思う。

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