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静岡 家を建てるときに読む本 vol.5


7月20日に発売された「静岡 家を建てるときに読む本 vol.5」の雑記に私の活動が紹介されています。

住宅雑誌に自分の活動を紹介されるということについては、躊躇する気持ちがありましたが、注目されている内が花だという恩師のアドバイスもあり、了解することにしました。

よろしければご覧下さい。

しずおかオンライン「静岡 家を建てるときに読む本 vol.5」
http://www.esz.co.jp/company/solbook/homes5.html
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安心感


今まで、いろいろな方法で補強しました。
その中で、もっとも依頼者からの評判が良かったのがSDU-W(複合鋼板耐震壁)による補強です。

写真でも分かるように構造用合板や筋かいに比べると安心感があります。
理屈を通り越した絶対的な安心感も補強工事には必要なのかもしれません。
そういう点も大切なのだと最近よく思います。

今、私は仕事で、既存住宅を制震住宅とする方法を模索しています。
SDU-Wにはその力がありますし、今後は耐震補強だけではなく、制震補強が提供できるようにしたいですね。
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情報は何も目から得るだけではなく


最近よく質問されるのが、私がどうして大きな模型を使って授業を行うかというもの。

この質問に対しての答えは、シンプルです。
つまり、本物に勝るものなどないと思っているから。

でも、そう答えると少々がっかりした反応を示す方も多いので、子供は体から情報を得ることが多いからと付け加えるようにしています。

実際に梁材を持つ。大きな住宅模型を揺らす。
どれも体を使って得る情報です。
とにかく理屈ぬきで分かりやすい。それが、一番だと私は思います。

手の感触から情報を得る経験は、誰でもあると思いますし、子供の頃はその方が分かりやすかった経験が私にはありました。

例えば、好きな自動車の模型や写真は、本物には勝てません。どんなにリアルな車のゲームも実際に運転する経験や感動には劣ります。スポーツも観戦とプレーするとでは得られる情報は異なります。

幸いなことに私は、大きな住宅模型や実物大の梁材を用意できる力を持っていました。その力があるのなら、やはり授業に使うべきでしょう。ないなら小さな模型等を使用すると思います。

今は何かと目(視覚)から情報を得ることが多い時代です。
だからこそ、手や全身を使って情報を得る授業は、価値を持つはずです。

私は、自分が話をする時間を減らしてもいいから、できるだけ多くの子供に体感させてあげたいと思っています。

授業は、なるべく楽しく、そして面白いものにいたいですね。
それが、たとえ防災の授業であってもです。
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9月に三島で防災授業

以前にも紹介した三島市での耐震課外授業の件です。
先日、主催する三島市青年会議所の方から連絡があり、9月末に三島市で防災授業を行うことがほぼ決定しました。
詳細は、後日お知らせします。

9月、10月に授業が集中すると思います。
中間発表も10月行われるので、いよいよ本腰を入れて活動を行います。

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TOUKAI-0耐震診断報告書について(4)


(4)耐震診断報告書の見方(その他補足説明偏)

今回で、TOUKAI-0耐震診断報告書についての「簡単な」説明は終わりです。
最後にこれまで説明していなかったところで特に重要な部分を説明したいと思います。

その1「屋根の種類は、総合評点に影響を与える」

屋根が日本瓦葺きの場合とカラーペストのような軽量屋根材とでは、耐震性を示す総合評点が大きく異なります。
軽い屋根の方が評点は高くなるというわけです。

ではどのくらい違うか実際に診断した住宅を例に紹介します。
(「日本瓦葺き」を「軽い屋根材」に変更した場合)

実例(1)
A邸 総合評点「0.51」 → 「0.60」 (+0.09)

実例(2)
B邸 総合評点「0.94」 → 「1.14」 (+0.2)

実例(3)
C邸 総合評点「0.64」 → 「0.84」 (+0.2)

実例(4)
D邸 総合評点「0.47」 → 「0.61」 (+0.14)

住宅によって差はありますが、かなり評点が上がることは確かです。

では、どうして屋根は軽い方が良いのかという話になりますが、クボタ松下電工のHPで分かりやすく説明されています。よろしければ、そちらをご覧下さい。

クボタ松下電工
http://www.karuiyane.com/yukou/mecha01.html


その2「総合評点に反映しない部分」

総合評点には反映されないが、現地調査の際に目視で状態を確認すべき部分があります。例えば、床下内の状態や屋根裏内の状態のことです。
おそらく、TOUKAI-0無料診断の現地調査で、床下内を隅々まで調査する相談士はほとんどいないと思います。私もおかしいなと思った場合は、カッパを着て床下内をほふく前進しながら調べますが、通常はそこまでやりません。
相談士によって対応は多少違うとは思いますが、少し床下を覗いた程度だからといって不親切な診断と判断したと決め付けるのは少々極端な気がします。これは、屋根裏内の調査についても同様です。

屋根裏内や床下内の調査は、主に「火打ち」「筋かい」「根がらみ」「雲筋かい」「小屋筋かい」の有無だけでなく、柱仕口等の確認や金物が十分取り付けられているかについても調べることになっています。
ただ、これら調査は筋かいの有無を除き、総合評点に反映されません。そして、どうしても調べることができない場合は、「調査不可能」という対応が認められています。

逆に調査可能なのに調査しないのは問題です。屋根裏内を調査した結果、雨漏りの原因を発見することができたこともあります。可能な限り調査を行うという姿勢が必要だと思います。なお、依頼者の方もどこから調査ができるかを相談士に伝えるなど協力して頂けると助かります。

その3「総合評点はあくまでもひとつの判断材料」

総合評点は、耐震性を判断するひとつの材料でしかありません。
評点に反映されない部分もあるわけですから数値にとらわれすぎるのは危険です。

例えば、「0.68」と「0.69」には、大きな違いはありません。つまり、小数点第二位の部分にまで神経を尖らなければならないほど精密な診断ではないということです。

数値を気にするのではなく、自分の家が「一応安全」とされる「1.0」以上なのか(もしくは「倒壊または大破壊の危険がある」とされる「0.7未満」)どうかという点と4項目(「地盤・基礎(A)」「偏心(B×C)」「水平抵抗力(D×E)」「老朽度(F)」)のどれが悪いのかという点に注意した方が良いでしょう。

そして、より高い精度を総合評点に求めるのであれば精密診断を実施することになります。

精密診断は、依頼する建築士事務所によって内容や費用が多少異なる可能性があります。担当する建築士がどのような考えをもっていて、どのような診断を行うか事前に把握してから依頼することも大切です。
例えば、建物に微弱な振動を与えて耐震性を調べる動的耐震診断というものもあります。

その4「気軽に誰でも使用できるのが利点」

TOUKAI-0無料診断(改訂前診断法)は、誰でも気軽に使用できるのが利点です。
例えば、工業高校で建築を学んでいる学生なら使用できると思います。
また、ミスがないかチェックすることも比較的容易で、現地診断にかける労力と時間が比較的かからないところも考え方によっては魅力的です。

私は、この診断法で何年も診断したので愛着があります。
(精密診断は改訂後の新診断を使用していますが)
使っていて、これは問題あるなと思うところもありましたが、使いやすく理解しやすいという点を評価しています。

さて、今回でTOUKAI-0耐震診断報告書についての簡単な説明を終わりです。
正直、難しい説明ばかりでしたし、総合評点の説明をあれだけしておいて、総合評点にこだわるのは良くないといったことを書いたので紺来された方もいると思います。表現が下手で申し訳ありません。

最後に
本来なら3万円ほどかかる診断を無料で申し込むことができるというのはすばらしいことだと思います。まだ申し込んでいない方は、各市町村窓口に連絡することをお勧めします。すでに診断をしてもらった方は、報告書も捨てないで保管してください。その報告書を作成するのに県税約3万円が使用されています。
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