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木造住宅耐震化推進協議会

今日は、木造住宅耐震化推進協議会(注1)について書きたいと思います。

実は、私が協議会の存在を知ったのはつい最近のことです。
大井川町役場と静岡県建築士会志太支部を通じて協議会の講習会に講師として招かれたのがきっかけです。
講習会は、8月10日に静岡駅近くのブケ東海で行われました。
私は、昨年実施した大井川南小学校での耐震特別課外授業の実績を建築士会会員として報告させて頂きました。会場には、行政(建築安全推進室等)関係者も多数出席していたので、私の活動を自分自身の口から県に伝えるよい機会を頂けたと思っています。
講習会については、翌日の静岡新聞朝刊(注2)に紹介されていましたが、あいにくと「静岡県建築士会志太支部会員」とだけで自分の名前を載せてもらえなかったので知らない方も多いと思います。

協議会の講習会に講師として招かれたことによって、県の耐震事業についての実態や仕組みを知ることができました。講師としての経験以上の収穫だと思っています。
講師として招いて頂き、協議会には、大変感謝しております。

(メモ)

(注1)「木造住宅耐震化推進協議会」※耐震ナビから抜粋

民間建築関係10団体により「建築関係団体の活動を通じたプロジェクトTOUKAI-0の啓発・推進」と「既存木造住宅等の耐震性能の向上を図ることで、県民の生命、財産の保護」を目的に、静岡県木造住宅耐震化推進協議会が設立しました(平成15年8月6日)。
 県や市町村と協働し、市町村の相談業務の補完や、地域レベルの協議会設立、各団体独自の自主的促進策など、プロジェクト推進に向けた活躍が期待されています。

(1)構成団体
(正会員)
 ・(社)静岡県建築士事務所協会(会長)
 ・静岡県木造建築工業組合(副会長)
 ・静岡県中部建設業協同組合
 ・(社)静岡県都市開発協会
 ・(財)静岡県建築住宅まちづくりセンター
 ・(社)静岡県建築士会(副会長)
 ・全建総連静岡県建設労働組合
 ・(社)日本木造住宅産業協会静岡県支部
 ・(社)静岡県建設業協会
 ・(社)日本建築構造技術者協会中部支部静岡部会
の10団体及び、賛助会員として(株)建通新聞社
オブザーバーとして静岡県、静岡市、浜松市、沼津市、富士市が
参画しています。
 
(2)主な事業内容
 ・木造住宅の地震対策に関する普及、啓発活動に関すること
 ・木造住宅の耐震診断、耐震改修の促進に関すること
 ・木造住宅の耐震に関する研修会、講習会等の開催に関すること
 ・震災後の被災建築物の復旧・復興活動に関すること

(注2)「静岡新聞朝刊」8月11日発行
http://www.shizushin.com/feature/jisin/jisin_kiji/20040811000000000013.htm
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耐震診断の重要性を訴える理由(わけ)

今日は耐震診断、特に耐震精密診断について書きたいと思います。

私が課外授業だけでなく、普段でも皆さんに一番伝えたい点は「耐震診断の重要性」です。
いくら診断しても実際に補強工事を実施しなければ意味がないと主張する方もいるかと思いますが、それよりもろくに診断もせずに工事を行う方が危険であると私は思うのです。最悪、逆効果という結果を招く場合もあります。
いわば、ろくにレントゲンもとらないで手術するようなものです。
手術前には念入りな検査や手術方法の検討があるように住宅も念入りな診断と工事計画が重要だと私は思っています。

診断を行う人間も重要です。
最近では、勝手に診断士と称して、適当に耐震診断を行う会社や人間がいるようです。
私が建築士だからというわけではありませんが、建築士は国で認めた資格(国家資格)であり、大変難しい試験をクリアーしなければならないため、やはり建築士に診断を依頼する方がいいと思います。それも実際に建築士事務所登録もしている方をオススメします。
あとは、納得できるまで診断を行った方に質問することだと思います。
資格や免許だけで人を判断するのではなく、その人の実績や説明から信頼できるかどうかを自分自身で見定めることも重要でしょう。

よく勘違いされる方がいるようですが、一般に無料で行う耐震診断は「簡易診断」と呼ばれるものです。この診断では、現状の診断を比較的簡略化した作業で判定します。この診断だけですぐに補強工事を行うのは危険です。そもそも簡易診断は、専用のソフトがあれば、少しパソコン操作ができる人ならば誰でも可能です。あくまで簡易は簡易であると私は思います。
やはり、「耐震精密診断」を実施しなければ、きちんとした補強工事はできないと思います。
精密診断は有料ですが、誰でもできる診断ではありません。精密診断は、住宅の各部位を細かく念入りに調べ、より正確な診断を実施します。ただパソコンが操作できる程度や建築の知識が多少ある方が簡単にできるような業務ではありません。
精密診断の費用に対しては県の助成金制度がありますので利用できれば負担はかなり減ると思います。
精密診断の費用は、建物規模や条件、建築士事務所の考え方によって違いますので、費用をここで書くわけにはいきませんが、それほど高額ではないことは確かです。
事務所によっても多少精密診断のやり方も違いますので、ご注意下さい。
私が行う精密診断の内容や費用については、メールでお問い合わせください。

精密診断の最大の特徴は、補強工事計画まで行う点です。つまり、耐震性が低い場合は、このように工事を行えば、耐震性が向上するという具体的な方向性を設計図を書いて説明してくれるわけです。
もちろん、補強工事後にどれだけ耐震性が向上したかも数値で提示してくれます。
簡易診断では分からなかった点が精密診断では分かったというケースもあります。
精密診断費用には、設計費用も含まれている。これをぜひ知ってもらいたいですね。

この耐震精密診断については、建築業者や建築士でも理解していない方がいるようです。そのため、一般の方で理解しているケースは、ほとんどありません。しっかりとした耐震精密診断ができる建築士事務所に依頼するのが現時点では、一番確実な補強への道だと私は思います。なにしろ、精密診断には設計業務も含まれているわけですから。

国土交通省住宅局が監修している「精密診断の方法」が今年度、大幅に変更するようです。
9月6日に東京で講習会がありますので私も参加します。
やはり、日々勉強を重ねなければ、精密診断という業務を続けることは難しいと思います。

今日の内容については、現在製作中の「耐震ファイル」でもっと分かりやすく説明したいと思っています。今までどうも分かりにくかった耐震診断や補強工事について、私なりの解釈で説明したいという考えからHP製作をスタートしました。今しばらくお待ち下さい。

明日は、静岡県木造住宅耐震化推進協議会について書きたいと思います。
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今日はお手伝い

昨日は、本業の方で一日終わりました。
本業とは、もちろん一般木造住宅の設計・監理ですが、実は施工もやっています。
ちょっと分かりにくい説明ですが、私が勤める有限会社マルワ建工という会社は、父の会社であり、有限会社マルワ建工二級建築設計室とは、会社内にある建築士事務所のことです。
私が専任建築士となっています。

今までにも父には、多くのことを学ばせてもらいました。これからも学ぶと思います。
最近は、経営のほとんどを任せてもらっていますが、父に対する尊敬の念は、衰えたことはありません。
やはりアドバイスを求めた場合、頼りになるのは父です。
この耐震特別課外授業に対する私の取り組みについても影で協力してくれています。
父は、社長である前に職人であるといえます。
父だけでなく職人という存在は、私にとってやはり魅力的です。

今日は、同じ町内の静岡県建築士会会員が企画するイベントに参加します。
ときには、他の建築士会員のやることもお手伝いすることで、いろいろ学ばせてもらうことも大事なことだと思います。
自分の活動に少しでもその経験を生かしていきたいですね。

明日は耐震診断について少し書きたいと思います。
今日は、ちょっと自分の身内話ばかりで申し訳ありません。
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取材が正式に決定しました

9月2日の大井川中学校耐震特別課外授業を静岡第一テレビが取材することになりました。
取材決定には、主催である静岡県建築士会や大井川中学校の取材許可はもちろんのこと、大井川町役場の許可が頂けたからこそ実現したと思っています。私の活動は、当然ですがメディアに取り上げてもらうことが目的ではありません。しかし、この活動をより多くの方に知ってもらうためには、どうしてもメディアの力が必要だということも確かだと思います。

つい、テレビ局の取材というと気持ちが高揚してしまうものですが、大井川南小学校と同じような気持ちで授業に臨むつもりでいます。テレビをみて、私の活動に興味をもって頂けたらうれしいと思いますし、授業を希望する学校があるといいなと思います。
やはり、多くの方々の賛同を得られる活動でありたいです。

正直、メディアというのは私にとっては非常に怖い存在です。理想の高い活動もメディアに取り上げられていくうちにいつのまにか、メディアに取り上げてもらうための活動になりかねません。常に初心を忘れずに今後も地道な活動を重視していきたいと思っています。

放送日は、9月3日を予定しているそうです。詳しい時間が分かりましたらここに掲載します。
たぶん私はその放送はみないと思いますけど。慢心は、この活動には敵ですから。
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9月2日に向けての準備作業

昨日は、9月2日に向けての準備作業を行いました。
具体的には、子供たちに授業最後に配布する資料を作成したり、授業でつかう道具をチェックしています。もちろん授業内容の確認や伝える情報に間違いがないかもチェックしています。

私の授業に対する考え方ですが、やはり「伊藤さんにやってもらってよかったな」と子供たちにも先生方にも思ってもらえる内容でありたいです。そのため、できるだけ準備は念入りに行っています。「段取り八分」というのは、建築の話だけではないと思います。前日に準備して、当日ただ話をすればいいという態度では、学校側に失礼ですし、私にはいい授業はできません。

授業の内容・準備は、ほぼ一週間前には完了させるようにしています。内容については、静岡県地震防災センターと相談したりしていますが、大抵は自分で考えて工夫します。もちろん前回のアンケート調査結果も参考としています。これからも授業内容の基本は変えませんが、学校によっては多少の変更は行うつもりです。例えば、地域が違えばその地域についての地震について話をしようと思っています。もちろん、対象年齢が違えば表現方法もそれにあわせて変えていきます。もっとも大切な点は、学校側から与えたれた授業時間を守るようにすることです。

私の授業は、地震や耐震の話なのでどうしてもかたい話になりがちです。
しかし、私はあえて、「楽しさ」を重視させています。
子供たちにとっては、それが面白い話なのか、面白くない話なのかは非常に重要です。確かに人の命に係わる話であり、真剣に内容を受け止めてもらわなければならないときもありますが、この人の授業は面白いなとか、楽しいなと思ってもらえるように工夫しています。

授業中は、とにかく子供たちを参加させます。答えを一方的に伝えるのではなく、自分から意見を述べたくなるような雰囲気づくりを心がけます。そもそも課外授業として行っているわけですから、いつもの授業とは違う体験をしてもらいたいですし、建築士だからこそできる授業の方が良いと思います。もっとおおげさに書くとすれば、私だからできる授業を目指したいです。

子供たちの自発的な意見は、すべて正解といってあげたいのが本音です。ときには、驚くような鋭い意見もあります。私の話した内容を子供たちが時と共に忘れたとしても頭のどこかで耐震に関する興味の種があって、何かをきっかけに芽が出てくれればそれで十分です。短い時間にたくさんのことを伝えても逆効果だと思いますし、与えられた時間内で要点だけ伝えれば、あとは楽しく話をしたいとも思います。

今回は、実際に梁を使った授業を取り入れたいと思っています。写真は、材木業者からもらった杉の梁です。これをどのように使うのかは、ひみつです。(今は、猫の遊び道具ですけど)
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