|耐震課外授業耐震補強実績授業実践マニュアルアンケート調査報告書お問合せ 2006年度防災教育
 チャレンジプラン選出
 詳しくはこちら

避難生活の回避

新潟では過酷な避難生活がメディアによって伝えられています。車の中で生活している人も多いようです。仮設住宅も次々と建設されているようですが、足りないという指摘もあるようですね。

これから地震による倒壊を防ぐことは当然で、その後も生活ができるようなレベルまで補強工事をしてほしいと望む方も多いかもしれません。
しかし、これは状況によっては難しい要望ではあります。新築ならまだしも補強工事でそこまでのレベルとなるとかなり手を加えなければならない家もあるからです。

今回の地震で思ったのは、筋かいといった耐震性の高いものを使用することも大切だが、地震の揺れを抑える効果があるものを取付る必要があるということですね。
いわゆる免震・減震・制振と呼ばれるものです。
建築士によって、選ぶものは違いますが、私は制振性のある材料を補強に導入しました。理由は、新築住宅であれば免震性や減震性を高めることは簡単だが、補強工事となると設置位置や場所の選定が困難であり、結果的に費用も高額になると考えたからです。金額・効果・工事内容の3つを考慮した結果でした。

これから、耐震性プラスαの性能を強化していきます。
優秀な製品も取付け方や位置が悪ければ効果は発揮しません。
今までも特殊製品の取付がある工事では、開発側に現場で最終チェックをさせていますが、今後も徹底させます。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

新潟中越地震 「二次災害拡大タイプ」

昨日の静岡新聞「東海地震は今」で新潟中越地震について興味深い内容が書かれていました。
この地震は、「二次災害拡大タイプ」と呼ばれるものだそうです。
確かに報道からでも二次被害の大きさがうかがえます。
東海地震との違いについても分かりやすく書いてあったので興味のある方はぜひご覧下さい。

静岡県では、昨日27日に新潟県中越地震の被災地を支援するため、建物の危険度を判定する応急危険度判定士を派遣し、医療チームや給水車を出すことを決めたそうです。県建築安全推進室は6人の応急危険度判定士を派遣し、29日まで建物の倒壊の危険性などを判定する予定とのこと。今後も要請に応じて、派遣人数を増やしたり滞在期間を延長したりするようです。
私も機会を与えてもらえるならば、参加したいですね。

(メモ)
「東海地震は今」2004年10月27日
http://www.shizushin.com/feature/jisin/jisin_kiji/20041027000000000017.htm

新潟地震について goo blog
gooのblogでも「新潟中越地震」の情報提供が充実しているようです。
http://blog.goo.ne.jp/userstheme/showtheme-b08ad96931d54467ae5ef05133ae4d88.html
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

我が家は無事だったという意味

現在、新潟では各住宅に対して応急危険度判定士が調査を行っているようです。分かりやすく説明すると、専門家が現地で危険であるかどうかを判定したりします。危険と判定した場合は、中に入ることも近寄ることも禁止され、持ち主は避難生活を余儀なくされます。
地震で倒壊しかなった家も地震により相当強度が落ちている可能性が高いため、このような調査を行うわけです。この資格は私も取得しています。東海地震の際には、皆さんの家を判定するかもしれません。

我が家は無事だった。

これは、非常に大きな意味を持ちます。
今回の地震による避難生活をみて少しでも多くの方が帰る家があることの重要性を感じてくれたらと思います。

(追記)
本日、静岡県都市部建築安全推進室から「震災建築物の被災度区分判定復旧技術者証(木造)」が届きました。東海地震直後、建築士として木造建築物の調査を県の指示で行うことになると思います。
「震災建築物の被災度区分判定」と「建築物応急危険度判定」の違いについては、また別の機会にて説明したいと思います。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

新潟県中越地震

地震発生から2日後、ネットでも十分とはいえませんが、新潟県庁「地震に関する情報」といった特設サイトも開設され、多くの情報が提供されるようになりました。私のパソコンでは、なぜか県庁のサイトはアクセスしにくい状態が続きました。
NHKニュース最新情報(10月25日5:40更新)によると、地震による死者は新たに湯之谷村と小千谷市で2人が死亡し23人となり、また、これまでに2000人あまりがけがなどをして手当てを受けたそうです。地震によるショック死というものもあったようです。高齢者のショック死は、思ったより多いという印象を私は受けました。

もちろんネットだけでなく、新聞からも情報は提供されています。
ただ、静岡新聞の大自在(25日朝刊)に「震度6強の地震連発にも、普通の多くの家が無事だった。耐震構造の成果だろうか」という文章がありますが、これは不適切な気がしてなりません。雪国の建物は、積雪量を考えた構造なので東海地方と比べ強固であるかもしれません。それに倒壊していなくても半壊しているケースや一部破損を考慮すれば「無事」という単語を使うのは軽率のような気がします。

今回の地震は、なんといっても震度6強の地震連発」に尽きると思います。
これは、今後の耐震補強に対して、大きな影響を及ぼすこととなるでしょう。また、道路が分断されて、村が孤立状態になるといったことも今回の地震の特徴といえます。
多くの教訓を残す地震なることはまず間違いないでしょう。

今回の地震による被害は、大きなものです。
政府の対応等については、私はコメントを控えたいと思います。それにこういった災害の場合は、対応について非難すればきりがないと思う気持ちもあります。とにかく、これからの対応が肝心だと思って、政府には、がんばって欲しいですね。ちなみに警察では、「震災被害者を狙う悪者に注意!」と呼びかけているようです。こういう不幸な出来事に便乗する人間というのは確かに存在しますから。

とにかく、あらためて耐震補強の見直しをするべきだという気持ちで一杯ですね。今年度から本格的に「耐震」だけでなくプラス「制振」という補強工法に変えていますが、これは本当に正解だったと思いました。度重なる余震にも対応できる補強を行う必要があります。

書き忘れました。
95年に起きた神戸の地震にはなくて、今回の新潟の地震にはあるものといえば、ネットによる情報提供でしょう。家族の安否や救出活動状況もネットですばやく情報提供されるようになりました。個人ブログサイトでも自ら感じた揺れや現地の状況などについて情報を提供している人がいるようです。

(メモ)
NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/tokusetsu1/

内閣府防災情報 新潟県中越地震 第3報(10月25日AM11:00現在)
http://www.bousai.go.jp/kinkyu/041023jishin_niigata/jishin_niigata_03.pdf

新潟県庁 平成16年新潟県中越地震に関する情報
http://210.164.27.43/content/jishin/jishin_1.html


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

新潟の地震

新潟県中越地方を震源とする強い地震が昨日ありました。
今日の朝頃には、被害状況が次々と明らかになり、7:47現在では、死者は14名と発表されています。この数字は、減ることはなくても増えることはあるでしょう。
現段階では、状況はすべてはっきりしたわけではないので、コメントはもう少し後にしようかと思います。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ