建築士伊藤の防災教育・耐震診断・耐震補強実績ブログ
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工事完了
4月から実施した伝統工法住宅への耐震補強が先週完了しました。
写真等を整理して、このブログで紹介しようと思いましたが、なかなかできませんでした。
一言で表現すれば、とても大変な仕事でした。
そして、どれほど大変かということは、実際にやってみないと分からないと思います。
おそらく依頼者にも理解できないと思います。
工事期間中は、苦悩の連続でした。
今思い返せば、もっと改善すべき点があったと思うときもあります。
逆に思った以上に成功した点もあります。
たくさんの職人に無理をお願いしました。
私は、これほど依頼者を含めて、たくさんの方々に頭を下げた仕事は他にないと思います。
工事前と工事後では、伝統工法住宅に対する考え方もだいぶ変わりました。
写真等を整理して、このブログで紹介しようと思いましたが、なかなかできませんでした。
一言で表現すれば、とても大変な仕事でした。
そして、どれほど大変かということは、実際にやってみないと分からないと思います。
おそらく依頼者にも理解できないと思います。
工事期間中は、苦悩の連続でした。
今思い返せば、もっと改善すべき点があったと思うときもあります。
逆に思った以上に成功した点もあります。
たくさんの職人に無理をお願いしました。
私は、これほど依頼者を含めて、たくさんの方々に頭を下げた仕事は他にないと思います。
工事前と工事後では、伝統工法住宅に対する考え方もだいぶ変わりました。
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床下補強の可能性
床下内の補強写真。
今回の補強工事における最も重要な工事のひとつです。
当初は、ここまで念入りに工事を行う予定はありませんでした。
しかし、床撤去後に予想以上に古い材料が使われていることが判明したため、土台を交換したり、新規で取付けることにしました。この作業によって、粘り強さが一層増したと考えています。
もっとこの作業については語りたいところですが、この辺りについては会社としてもっと試行錯誤を重ねて私たち親子の財産にしたいと考えているため、控えることにします。
伝統工法住宅への補強について、より低コストで高い効果が発揮できるよう思案している方も多いかと思いますが、私は床下内にその可能性を見いだしている次第です。
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荒壁パネル 追記
荒壁パネルには裏と表があるということをお伝えしました。
その際にどちらが表か分かりやすく印をつけてくれれば良いのにと書きましたが、印はどうやらあったようです。
ただ、それが分かりやすいパネルとそうではないパネルとあるので、ミスを減らすにはこちらで印をつけて置いた方がよいかもしれません。
また、仮に表と裏と間違って張ってしまい、取り替え不可能な状況下であった場合はどうなるのかについてを丸浩工業にお聞きしたところ、以下のメールを頂きました。
-----------------------------
裏表を逆に張っても耐震性、仕上げに問題はありません。
ただし、そりが発生してしまった場合(貫工法の場合は受け材工法よりそりがでやすいので注意してください)
平らにしていただくために、左官工事の地均しなどで直していただく必要がでてきます。
-----------------------------
つまり、表に何か特別なことをやっているわけではないため、左官工事レベルでなんとか対応可能ということです。
裏表を逆にしてしまったため、一度取り外してまた取付けた場合、逆に耐震性が低下する可能性があるため、このあたりはよく考えて判断すべきではないでしょうか。
もちろん間違えないようにすることが大前提です。
ちなみに私も一部反対に取付けてしまったところがあります。
このとき、あわてて取り外しをしないで丸浩工業に連絡しました。
新しいパネルにするには、パネルそのものが高いですし、表面としたために耐震性が低下するようであれば問題です。
こういうときは慌てないで開発元に相談するのが一番ではないでしょうか。
余談ですが、関西地区では荒壁を採用しているところが多いかもしれませんが、静岡ではそれほどみかけません。そもそも塗り壁自体が少ないのです。
そのため、普段取引している左官職人が荒壁パネルへの中塗りや仕上げに苦労する可能性も十分考えられるため、事前にパネルを渡して了解を得ておく必要があるように思います。
その際にどちらが表か分かりやすく印をつけてくれれば良いのにと書きましたが、印はどうやらあったようです。
ただ、それが分かりやすいパネルとそうではないパネルとあるので、ミスを減らすにはこちらで印をつけて置いた方がよいかもしれません。
また、仮に表と裏と間違って張ってしまい、取り替え不可能な状況下であった場合はどうなるのかについてを丸浩工業にお聞きしたところ、以下のメールを頂きました。
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裏表を逆に張っても耐震性、仕上げに問題はありません。
ただし、そりが発生してしまった場合(貫工法の場合は受け材工法よりそりがでやすいので注意してください)
平らにしていただくために、左官工事の地均しなどで直していただく必要がでてきます。
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つまり、表に何か特別なことをやっているわけではないため、左官工事レベルでなんとか対応可能ということです。
裏表を逆にしてしまったため、一度取り外してまた取付けた場合、逆に耐震性が低下する可能性があるため、このあたりはよく考えて判断すべきではないでしょうか。
もちろん間違えないようにすることが大前提です。
ちなみに私も一部反対に取付けてしまったところがあります。
このとき、あわてて取り外しをしないで丸浩工業に連絡しました。
新しいパネルにするには、パネルそのものが高いですし、表面としたために耐震性が低下するようであれば問題です。
こういうときは慌てないで開発元に相談するのが一番ではないでしょうか。
余談ですが、関西地区では荒壁を採用しているところが多いかもしれませんが、静岡ではそれほどみかけません。そもそも塗り壁自体が少ないのです。
そのため、普段取引している左官職人が荒壁パネルへの中塗りや仕上げに苦労する可能性も十分考えられるため、事前にパネルを渡して了解を得ておく必要があるように思います。
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荒壁パネル取付 その3
6 荒壁パネルは、受材(貫)ですべて決まる。
荒壁パネルの性能を十分に発揮させるためには、受材(貫)をどれだけしっかり取付けているかにかかっていると思います。
施工方法には、受け材方法と貫方法とあり、既存住宅への取付けは貫方法になると思います。
なぜなら元々貫がありますし、貫を撤去して受材を取付けようとしても貫穴があるため思うように作業できないということもありますが、既存の貫がしっかりしている場合にわざわざそれを撤去するというのもどうかと思うからです。
はっきいって、既存土壁撤去から既存貫状態チェックや貫の交換を行った上でパネル取付という作業は手間がかかります。ビスも驚くほどなくなります。
ただ、この作業が補強工事でもっとも重要なので、やはり作業スピードよりも確実に作業を行う事を尊重しなければなりません。工期が厳しい場合は、早く完了させたいという気持ちとの戦いです。
約束した以上、工期を守ることは当たり前のことです。
ただ、どうしても予想外の状況に直面したり、もっと丁寧に作業したい場合は、依頼者に正直に話をして了解をもらうという勇気も補強の場合は必要ではないかと思います。
前回も書きましたが、依頼者は工事内容を完全に把握している訳ではありません。
現場で補強内容と効果を説明した上で、この部分はもう少し補強したいと考える場合は、無料有料かかわらず提案した方がよいと思います。
荒壁パネルは、いろいろと不満な点もありますが、他の補強材に比べてすばらしい点がたくさんあります。
しかし、それを生かすも殺すも現場の人間なのかもしれません。
さらに追求するならば、補強計画を立案した人間が、現場の人間にきちんと説明しているのかどうかに左右されるため、最終的に補強内容を考えた人が責任を持つ事になると考えると、実際かなり私自身プレッシャーを感じます。
人間できること、できないことがあると割り切っているところが私にはありますが、なるべくできる限りのことはやりたいです。戦前の住宅を補強するなんて経験を誰もができるわけではありませんから。
7 水湿しでもシーラーでも良い。
荒壁パネルには、中塗り前に十分水湿を行うと施工マニュアルに記載されています。
ただ、丸浩工業に問い合わせたところシーラーでも良いそうです。
とにかく今まで扱った事がないものについては、分からないことをそのままにするのは命取りなので、携帯電話で直接会社に電話して聞いてしまうくらいの行動力で良いかなと思います。
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