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デジタルカメラ


建築現場でカメラは必ず必要になります。
問題は、どのカメラを使うかということになりますが、これが簡単なようで難しい。

室内を撮影するときは広角レンズの方がよいときが多いですし、室外での撮影では雨や埃に強い方が良いです。屋根裏や床下については、埃にも強いだけでなくフラッシュ機能がしっかりしていた方がきちんと撮影できます。

カメラなんてただ撮れればいいじゃあないかと思うかもしれませんが、自分たちの仕事を記録するための道具であるわけですからできるだけきれいに撮れている方が良いに決まっています。

携帯電話かデジタルカメラかわからないものまで登場していますし、現場用カメラも昔にくらべたらよくなりました。今は、リコーの広角レンズカメラとソニーのサイバーショット携帯電話を使っていますが、現場用の落としても壊れないくらいのタフなカメラもいつか購入しようかなと考えています。

写真は、2年前に工事を行った住宅のリビングを最近撮影したもの。
2年経過しても新築時と変わらない内装にほっとしています。
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耐震補強とは何か?


写真をクリックすると拡大します。

写真は、7月に完了した伝統工法住宅補強工事写真です。私たち親子の情熱がすべて込められています。この仕事はわたしの一生の宝物です。

今の時代、一生忘れない仕事に出会うことは少ないのかもしれません。しかし、この仕事のことを私は一生忘れないと言切れます。おそらく父も同じことを言うでしょう。

戦前に建てられた住宅を補強する。
それもただ補強するのではなく、住宅のもっている良さを失わないようにするということは大変難しいことでした。

あらためて考えたことは、耐震補強とは何かということです。

筋かいを一本加えれば、それも耐震補強を呼べないこともありません。
何をもって耐震補強とするのか曖昧である以上、耐震補強を実施した数が実績と単純に考えられないところがあります。

おかげさまで、私たち親子は、地元大井川町でもっとも多くの補強工事を手がけることができました。
注)補助金支給対象となる補強工事数として考えた場合

しかし、先ほども主張した通り経験豊富と単純に言切れません。
10棟の補強より1棟の補強の方が、はるかに多くのことを学ぶことができることもあります。

そういった意味では、この住宅への補強は、100棟以上の経験に勝ると自負しています。
この仕事によって、得たものは計り知れません。
やってみないと分からないということは、どの仕事にも言えることかもしれませんがまさにそうです。

耐震とは何か、制震とは何か、伝統工法や在来工法の違い、そういったことを考えるきっかけになりましたし、より深く木造住宅のことを勉強する機会にもなりました。

今思い返せば、はじめてこの家をみたときに一目惚れしたのだと思います。そして、惚れるということは逆に憎むことと表裏一体で、工事中にあまりの難しさから嫌になってしまったこともあります。でも絶対に無視できなかった点が、この住宅のもつ特有の品格でした。

この家が、年老いてなお輝きを失わない名俳優のように輝いて私にはみえたのです。

私は毎日毎日、どうやって補強を行うべきか考えましたし、工事中も朝起きて夜寝る前まで工事内容を考えてばかりいました。それは、苦しいことでもありますし、うれしいことでもありました。私は、この家の魅力に取り憑かれていたのだと思います。

工事が完了してからも「こうしていればもっと良かったのではないか」といったことも考えました。おそらく、それは今後もあるとは思います。しかし、少なくとも手を抜くということはいっさいしなかったという自負はあります。工事着工から完了までの期間は、とにかく全力でした。

今回の工事内容は、正攻法でした。数少ない過去の工事例を元に最新の情報から内容を決定しています。
だから特別奇をてらったところもありません。慎重に作業したため、予想以上に時間がかかってしまい依頼者から「いつ工事が終わるのか」と心配されたことも度々あります。(本当にご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。)

私は、古いものがすべて新しいものに勝っているとも劣っているとも思いませんが、見直されることは何度かあると思っています。だから伝統工法住宅もいつか専門家ではなく一般の方に見直されるときがいつか必ずやってきます。

この仕事で得たものをどう生かすかということもこれから大事になるでしょう。

まずは、伝統工法とは何か。

それを私自身もっとしっかり、把握しなければなりませんし、一般の方にでも分かるように説明する必要もあります。

まだまだ勉強です。
工事中に撮影した写真は、ずっと大事にします。

この仕事が無事終えたのは、協力して頂いた職人の皆さんのおかげです。
私もいつか誰かに何かを教えられるくらいの技術や知識をみにつけたいと思うようになりました。
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工事前 工事後


耐震補強工事の工事前と工事後の写真です。
屋根を軽量化して、壁の一部を補強しました。
制震性のある補強製品を採用したので、大きな地震にも粘り強く耐えることが可能です。

工事前に比べると工事後の方がすっきりした印象となりました。
これは屋根材が変わったということもありますが、雨樋の影響もあると思います。

外壁は、依頼者の希望で真っ白にしました。
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お願い

岩手県の建築士様からブログを通じてメールを頂いたのですが、メールアドレスが間違っているのか返信できません。
よろしければ、再度メールを送って頂けないでしょうか。

よろしくお願いします。

E-mail
maruwakenkou@opal.plala.or.jp
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グラッサという名の屋根材


今回の工事で採用した屋根材は、クボタ松下のレイシャスグラッサという屋根材です。耐久性だけでなく見た目にも配慮した結果、この屋根材にしました。

レイシャスグラッサに関する情報はこちらをご覧ください。

瓦から軽量屋根に変えると重厚感が失われがちです。
今回は、そういったことがないように気をつけました。

また、屋根のデザインを大きく左右する雨樋についてもデザイン性の高いものを選んでいます。
(使用する雨樋はファインスケア)

屋根工事は今週完了予定。
雨樋は来週取付ける予定です。

実は、屋根瓦から軽量屋根に変える場合、様々な部分の納まりが難しく、主に板金職人の腕が大きく左右されると思います。できるだけ美しく、そして安く、そういうことを頭に入れて行動するのはとても大変ですが、それを期待して任せてもらっているのですからきちんと依頼者の代理として指示したり、お願いを各職人にしています。

今回の工事は、アップルパイを売っているということもあり、なるべく訪問者の印象が良いようにしたいという気持ちが私には強かったです。なにより住んでいる方が気分よく過ごせるような仕上げを目指さなければなりません。

残りあと1週間程度で工事が終わると思いますが、気を引き締めてがんばります。

写真は、屋根材を屋根の上に設置した後に撮影。
使用する屋根材は、粘度瓦の坪当たり1/2以下の重量、グラッサコートにより30年以上色あせにくという特徴があります。
屋根を軽くするということは、減震効果を高めるため、地震時における倒壊や損傷を防いだり、軽減することが可能です。頭に重たいものをのせて歩くとふらふらするというイメージをもってもらうと分かりやすいかもしれません。
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