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反省すべき点が多かった2009年


静岡県の耐震事業であるTOUKAI-0がスタートして8年経過しました。
この8年間、私は父とともにこの事業に出来る限り参加し、ボランティアとして防災教育にも力を注ぎました。

その点が評価されたのか、先日の事務所協会主催の実大模型振動実験を担当させて頂いたり、来月の防災フォーラムに参加させて頂く予定ですが、これは私一人の力でないと自覚しています。特に父が裏方として常に私の傍で協力してくれたこそです。

昨年11月に焼津市と大井川町は合併しました。合併したということを実感するようになったのは4月からです。つまり、今年は合併後の状況に対応する1年という見方もできます。

合併によって耐震に関する補助手続きや無料耐震診断の方法や対応が大きく変化しました。
馴れない焼津市の方針にいち早く順応し、自分たちの特色を出来るだけ出すよう心がけることは精神的な疲れというか苛立ちが多かった一方で今までよりも優れていると思える点が多く、勉強させて頂いたという感謝の気持ちもあります。
焼津市役所の皆様、やいづ耐震協の皆様ありがとうございます。

8月は、駿河湾沖地震が発生しました。
この地震で私たち親子は多くの経験を積み、耐震診断を実施する上での反省点を確認することができました。これは大きな財産です。
特に一度に多くの診断依頼を頂いたときに迅速かつ丁寧な対応を可能にするために何が必要なのかを検討したことで今まで以上の効率化を図ることが出来ました。
具体的には、どのような状況でも診断報告書を1週間以内に提出できるよう診断作業に無駄がないか見直したり、ノートパソコンを導入することで現地調査の段階で必要なデータを診断ソフトに入力できるように工夫しました。
さらに依頼者からの声を尊重し、目視による調査だけに頼らない機械による診断も併用することで診断結果の精度向上を目指しています。

年末には、浜松市の業者による耐震補強偽装が発覚しました。この偽装によって来年度からTOUKAI-0事業に大きな変化があると考えてよいと思います。その変化にも柔軟に対応できるよう今から準備しなければならないでしょう。

このように今年は、耐震に対する取り組みで進歩した点と改善すべき点、準備すべき点がはっきり確認できた年といえます。

心から感謝したいことは、私も父も大きな事故や怪我もなく無事1年を終えることできたことです。来年も父と真面目に一生懸命、仕事やボランティア活動に取り組む覚悟です。


次回は、2010年の抱負というか今後の取り組みについて書く予定です。
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実大住宅模型による振動実験プラス献血


昨日、静岡市葵区青葉公園内にて実大住宅模型による振動実験を行いました。このような場所で耐震について話をすることは今までなく、自分でもなんとか無事実験が終わればよいという気持ちで臨んでいました。

しかし、午後の部では耐震に対する考えを多くの方々に伝えたいということで声を大にして耐震・防災の必要性を説明させていただきました。

筋かい一本で助かる命が確かにある。
悪徳業者もいるかもしれないが、まじめに一生懸命耐震に取り組んでいる方が大勢いる。
耐震補強の効果を自分の目で確認してもらいたい。
何度も何度も説明させていただきました。

このイベントでより多くの方が耐震診断だけでなく補強工事を実施してもらうことを期待します。
耐震診断は、耐震補強を行う上で重要な過程です。しかし、そこで終わってしまえば意味がありません。補強の必要性があるのなら補強を行って初めて耐震の目的は達成するとすれば、あくまでも補強を検討してもらえるようなイベントや宣伝を心がけるべきです。

今回の経験は、私にとって大変大きなものとなりました。機会をつくって頂いた建築士事務所協会に感謝します。

この実験の様子は、来年SBS静岡放送局で紹介されるとのこと。実は、昨日の夕方紹介して頂きましたが、来年はもう少し長めに紹介してもらえるようです。

12月20日夕方紹介 SBSニュース

書き忘れました。
実は、当日会場に献血車があり、せっかくなので献血しました。(献血は事務所協会のイベントと関係なし)
私は、毎回200mlでお願いするのですが、説得され400mlになります。400mlだと直後少し体調が悪くなった気がするので本当は嫌なんですが、献血する方が少ないと悲しそうな顔で説明されるとやはり断われません。

大して社会貢献できていないと自覚している私としては良質だと言って頂ける血を少し提供するくらいはやってもよいと思っています。献血は、分かりやすい社会貢献の方法ではないでしょうか。
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いよいよ明日実施となりました。

いよいよ明日、静岡県建築市事務所協会主催「アーキフェスタ2009」が行われます。このイベントのメインとして、木造住宅モックアップ振動実験を実施予定です。

当日、SBS静岡放送局も取材を行うことになっていて、実験の様子も撮影するそうです。問題は、寒さです。急に寒くなりましたが、立ち止まってみてくれる人がいるのか心配です。
私の説明に耳を傾けなくてもよいですが、せめて振動中は立ち止まってみてもらえたらと思っています。

この実験の意義はいくつかあります。
その中でも8月11日に発生した駿河湾沖地震の記憶が薄れつつある今この時期にこのような実験を行うことであのときの危機意識を呼び起こすという点が大きいかもしれません。

実は、この企画を私が事務所協会に提案したのは、地震発生前です。そして、地震発生後具体的な内容を関係者に説明した際に12月頃実施予定だから危機意識を呼び起しという点でもよいかもしれないという意見を頂きました。

また、単に恐怖を伝えるのが目的ではなく、耐震補強の有効性をもっとも分かりやすい形で伝えることで、耐震補強に対する信頼というかお金を払って実施してもらう価値があるという判断材料となればと考えています。

この実験と来年1月31日(日)の防災フォーラム参加は、私の防災に関するボランティア活動の集大成と呼べるかもしれません。

なお、この実験は、12月23日(水・祝)の午後6時15分頃SBSにて紹介される予定です。ただし、都合により、放送時間が変更になる可能性もあります。
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上には上がいます。

今日は、耐震とは関係がない話になります。

H氏という私と同じ建築業界に身をおく知人がいます。
数年前から交流を持つようになり、今では彼の自宅で奥様の手料理を食べさせていただくほどの仲となりました。
彼は、自分が手がけた建物写真をきちんと残していて、最近いくつかみせて頂いたのですが、正直大きなショックを受けました。
何から何まで私の先を歩いていると思ったからです。

以前から学ぶべき点が多いと思っていましたが、写真をみたときむしろ嫉妬さえ覚えたものです。

あらためて世の中には上には上がいるものだと痛感しました。
一方で、知り合えたことに幸運も感じるのです。

私は彼に何か教えられるものはないかもしれませんが、教えてもらえるのであればお願いして、少しでも自分のものにしていきたいですね。そういう出会いがこれからもあると思います。やはり、人の縁というものは大事だと思えました。
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木造3階建て軸組構法住宅の設計法検証に関する倒壊実験

情報としてはだいぶ遅いのでこのブログで紹介するのは恥ずかしいのですが・・・

10月にEディフェンスで行われた木造3階建て軸組構法住宅の設計法検証に関する倒壊実験ですが、予想外の結果だったようです。

私は当時仕事の都合で見学が不可能と分かり、見学申し込みを断念しました。最近になって、そういえばあの実験結果はどうだったのだろうと思い出し、急いでEディフェンスのサイトを検索したところ、予想外の結果やその結果に対する建築業者の見解を知り、あらためて耐震の難しさを実感しました。

個人的には、Eディフェンスで実施する実験がもっとも信頼できます。耐震等級(耐震性)が高い建物が倒壊し、低い建物が倒壊しなかった点は重く受け止めるべきではないでしょうか。

実験映像

日経新聞
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