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誇れるものがあるとすれば

今日は、大井川西小学校に資料を届けました。
何の資料かというと耐震について質問してくれた子供たちへの回答です。
実は、授業の感想文に2つの質問が書いてありました。

どうしてななめの木(すじかい)があると家がつよくなるの?
天候によって地震の被害はちがうの?

私の専門外もあるので中部地域防災センターからアドバイスを頂いて、なんとか子供でもわかるように文章と絵を作成し、簡単な模型もつくりました。
われながらそこまでやるのかと思いつつ、学校と子供たちへの誠意を示したいという一念でした。

私の防災教育活動は、それほど大したものではないのかもしれません。
個人でやっている小さなものです。

しかし、たったひとつだけ誇れるものがあります。
それは同じ学校で毎年授業を行っている点です。

毎年授業を実施するために必要なことは、授業内容も大切ですが、授業前と授業後の対応ではないかと思います。
特に授業後の対応については力を注いでいます。
これからは、先生のアドバイスにもありましたが授業前の対応にも力を入れたいですね。

質問をしてくれたということは、それだけ授業に興味をもってくれたということです。
質問されたのですからいいかげんな態度で応じないできちんと子供がなっとくできるように説明するのが大人の役目ではないでしょうか。
そういうことを繰り返せば、質問することを怖がらない子供がどんどん増えると思います。

来年も西小学校で授業を実施させてもらえるようがんばります。
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教えてもらうという姿勢は重要

私は、何も調べもしないで質問するのはマナー違反だと思っています。
しかし、調べる時間が惜しい場合、質問への回答もサービスと考えている側に対しては別です。
それに質問を遠慮していたらマイナスの結果となることもあります。
そこで、遠慮しないで教えてもらいたいという姿勢で、どんどん質問することがあります。

先週から私は、いろいろな耐震関係のメーカーに質問を行っています。
もしかしたら過去に同じ質問をしたかもしれないと思いつつ、とにかく内容を整理してメールや電話で質問しました。
そうやって得られた情報は、本当に貴重なもので、こちらから熱心に質問しなければ手に入らなかったと思う情報もあります。

何も調べないで質問するのはマナー違反です。
でも分からないのに分かった様なふりをして仕事をするのはおかしいです。
分からないなら分かるように分かる人に聞いて、正しい仕事をしたいです。
知ったかぶりは嫌ですね。
それなら謙虚に電話であろうが頭を下げて終えてもらう方がいいです。

今回の質問は、すべて伝統工法住宅への耐震補強計画に関係しています。
徐々に質問内容とメーカー側からの回答については紹介するつもりです。
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動的耐震診断で知りたかったこと


動的耐震診断は、万能ではなく建物の耐震性を知るための一つの方法でしかありません。
しかし、分かりやすく曖昧さがないという点が目視調査による耐震診断を凌駕しています。建物によっては、今までの診断と併用することでかなりの利点(確かな補強工事の実施だけでなく補強計画の効率化)やが期待出来ると私は思います。

動的耐震診断は、在来軸組工法を対象としているため伝統構法は本来は対象外とのことですが、私は次の点を確認したいため、実施しました。

1)卓越振動数の把握、他の伝統工法住宅における診断結果との比較する。
2)増築部分(在来軸組工法)を考慮して診断及び補強計画を立案するべきかを判断する。(同一部分とするべきかどうか)
3)地盤の状態を正確に把握する。
4)下屋部分の状態を出来る限り把握する。

昭和10年に建てられた今回の住宅は、その後増築を行っています。(図を参照)
増築部分は、伝統工法ではなく在来軸組工法であり、別の方法で建てられています。
また、増築部分との接合がどの程度なのかを目視で判断するのは危険であり、動的診断によって増築部分を含めて診断及び補強計画を立案すべきか判断にまよいました。

そこで、探知するセンサーを昭和10年築部分と増築部分が接する壁の両側(2カ所)に取付けた後、震度2程度の揺れを発生させ、揺れ方を調べます。なお、地震の揺れは一方向とは限らないのでセンサーの位置を変えて別の方向(南北方向を実施したら東西方向という感じ)で揺らして調査します。そして、調査データから同一部分とするべきかどうかについての見解を解析担当者(ビイック)に求め、その報告を考慮した上で私が最終決断します。

今回の場合については、解析担当者から同一と判断した方がよいという報告がありました。私は、添付された資料(データ)を確認し、増築部分を含めることにしました。もし、このような調査を実施しなければ私は決断に迷ったと思いますし、決断したとしてもどこか迷いが残っていたと思います。

伝統工法は、もともと揺らせて持ちこたえる特性があるため、動的耐震診断の結果そのもの(阪神淡路大震災クラスの地震が発生した場合、各方面の壁が耐えられるかどうかという判定)は、参考にしません。
しかし、その結果を求めるために必要なデータから別のことが分かることがあると判断しました。
解析者や測定者には、苦労させてしまいましたが、手に入れたデータは必ず役立てようと思います。
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前回の続き


いつもお世話になっている塗装職人さんに塗装してもらいました。
違和感がないようにあえて古くみせるよう塗ってもらった点が今回の特徴です。

ちなみに塗装職人さんは、私の母の同級生だったりします。
とても頑固な方ですが、腕がよいという昔ながらの職人で、私もよく教えてもらうことが多いです。

こういった職人さんたちとの交流で学んだことは、人を動かすためには、利得だけは足りないということです。
プラスアルファとして、職人に気持ちよく仕事をしてもらう状況を整え、腕を振るってやろうと思ってもらえるように心がけることが大切だと分かりました。そして、それが私の役目でもあります。
当たり前のことですが、これって意外と難しくて忘れてしまうことです。そして、忘れたら最後、手痛いしっぺ返しが待っていることでしょう。

明日、天井や壁仕上げを行い、照明器具を取付ければ完了です。
照明器具は、人を感知すると点灯するタイプを選びました。

手すりが確か工場に1本余っていた記憶があるので、依頼者のお婆さんと相談して、玄関のどこかに取付けてあげたいと考えています。
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神戸市で防災教育活動意見交換

1月15日に行われる神戸市主催の耐震講習会に参加した後、住教育授業や耐震化の促進などをテーマとした意見交換会にも参加することになりました。
参加者は、兵庫県建築士会住教育支援チーム(約10名)、神戸市住宅政策課、すまいるネットで、全体で15名程度だそうです。意見「交換」というより、神戸市の方々に教えて頂くことばかりだと思うのですが、こういった機会は滅多にないので参加させて頂く事にしました。防災教育に熱心な方々との交流は、防災教育チャレンジプランでもありましたが、あまり馴れていません。でも楽しみにしています。(私なんかが参加してよいのかと未だに思っていますが)
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