|耐震課外授業耐震補強実績授業実践マニュアルアンケート調査報告書お問合せ 2006年度防災教育
 チャレンジプラン選出
 詳しくはこちら

限界耐力計算式を学ぶ

建物が構造上、安全であるかを確かめる計算式は複数存在します。
建物の規模や特性により計算式を選びますが、伝統工法と呼ばれる建物や制振性の高い建物には限界耐力計算が優れていると耳にします。
ただ、この計算式を学ぼうとするとなかなか情報が少なく、県内で詳しい方も見当たりません。建築士会でいないか探してもらおうと考えています。

大阪の建築士会で、限界耐力計算の講習会が行われると知り、本だけ購入させていただきました。
本当は、講習に参加したかった。

耐震については、建築防災協会の診断法が主流で、限界耐力計算はよほどのことがない限り、使用する機会がないかもしれませんが、私はこれから先を考えたら学ぶべきと考えました。

県内で学ぶ機会がなければ、いよいよ県外も検討しなければならないでしょう。

なお、関西では、人気があるようです。最近は、静岡基準で耐震を考えるのはちょっと時代遅れかなと感じる今日この頃。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

焼津市長選

選挙のことをこのブログで書くのは躊躇したけれど、やはり今回は書くべきと判断しました。

焼津市長選投票日が迫っています。
私は特定の方を積極的に支持しているわけではありませんが、大切な一票を誰に投じようか必死に考えます。これはどの選挙に対しても同じですが、今回は特に一生懸命考えています。

市長には2名立候補しています。
ひとりは現職です。

どちらの候補も市長になったらこういったことをやりますといったものを公表していて、読ませて頂きました。はっきりってよく分からないものもあれば、そうなればいいなというものもあります。

ただ・・・焼津市民の減少についてどう食い止めるのかについて具体的な対策がどちらも書かれていない。
中日新聞でも東日本大震災以降、徐々に人口が減っている点を指摘していました。
焼津は海の街としてアピールしていましたが、今は裏目にでてしまって津波の恐れがある街という印象になってしまった。
市としては、津波避難タワー建設などをアピールしているし、防波堤の建設も検討していると言っている。市や市長に対して、下手なことを言えば、何もしていないわけではないし、予算の問題もあるのだからすぐにいろいろなことができないと反論されることくらい私でも予想できる。

確かに様々な事情があることは、さすがの私でも分かる。分かっている。
ただ、結果が全てと考えれば、一度焼津市を出てしまった家族が、防波堤をつくったから戻ってくるとは思えないのだから人口減少を食い止められないでいるのは失政といわざるを得ない。それを津波のせいにしておいて、津波に勝とうと思うのは矛盾ではないだろうか。
企業にしてもわざわざ津波の恐れがある地域に工場や会社を建てようと思わないだろう。銀行だって、融資を認めるか怪しい。
新しい市役所を建築予定のようだが、津波の恐れがないところまで移動すれば、海岸周辺の市民への影響は計り知れない。それこそ市役所建てる前に防波堤が先ではないかと反論されてもおかしくはない。

私は、東日本大震災で日本人の防災に対する意識は津波と原発に集中してしまったと思っている。
防災といえばいかに津波から命を守るか、になってしまった。
以前は、阪神淡路大震災の教訓から建物倒壊を防ぐことに注目されていたが、いまは違う。
今回の立候補者どちらもTOUKAI-0の推進などという言葉は書かれていなかった。
時代が変わったんだなと思う。

津波被害という点を考えたら焼津市は相当不利になるし、その不利は当面続く。
逆に藤枝や岡部あたりが、脚光を浴びていてもおかしくはない。藤枝は、借金が多いかもしれないが、10年もすればだいぶ焼津と差をつける気がする。二市二町合併しておくべきだったのではないかとさえ、私の頭にちらりと浮かばなくもなかった。

焼津市民が減るということは、焼津市内の消費も減ることになる。街の活気も失われるため、食い止めなければならない点であることは間違いない。様々な中小零細企業にとって痛手である。
それなのに、それをどう食い止めるのかについて具体的な対策をふたりの候補者から聞いたことがないのはとても寂しい。

津波対策として、防波堤や避難タワーというのは、言い方が悪いが誰でも思いつくものだから特にすばらしいとは思えない。問題は、それらハードが完備されるまでの間にどのような行動を行うのがベターなのかという点。
これはなかなか難しいことは分かっているが、特に若い家族がどんどん焼津を離れたら取り返しがつかなくなる。

本当は焼津市なんて住みたくない。安全なところで生活したいが、お金や先祖代々の土地といった事情から我慢して暮らしているという人が多いとしたら市長になる人はよほどの覚悟がなければ市を活性化できないと思う。

未来にことさら悲観する趣味は私にはないが、焼津市にある津波への不安感による閉塞感というべきなんともいえない空気を払拭できるだけの力がある方がどちらにあるのか、とても私には関心のあることだし、それは私だけではないと信じたい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

増築及び耐震改修例(工事後)

こちらは増築後に撮影したもの。
玄関を明るくするため、天窓を設置しています。

増築部分と既存部分は設計上は構造的に分離されていますが、一体化されているようにみえますので、分離されているようには思えないと思います。

なお、解体しなかった既存部分は、耐震補強を行っています。

今回の工事では様々な助成制度を活用しています。

・静岡県の耐震事業であるTOUKAI-0耐震補強工事補助金。(高齢者割り増し有りで60万円)
・静岡県のリフォーム補助金(上限15万円)
・住宅復興エコポイント
・合併処理浄化槽補助金(約40万円)

まだ、完了申請中で依頼者には補助金は支給されていませんが、100万円以上の現金が今年中には支給されます。少し前では考えられないほど、リフォームに対しては手厚い補助制度があると言ってもよいでしょう。

建替えの場合、今と同じ大きさの建物を建てるだけの予算もなく、仮住まいも面倒という場合は、増築や既存部分の一部を解体して増築するといった手法も選択の一つとしてあると思います。

玄関内部の写真も紹介したいところなので、了解を頂いてから紹介させて頂きます。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

増築及び耐震改修例

増築に関して、以前は法的制約がありました。
最近は緩和傾向にあるらしく、あの法律は一体なんだったのか、かなり理不尽だったなと今でも思っています。しかし、おそらくそういった声が大きかったからこそ、見直されたのでしょう。

この写真は、増築工事前に撮影したものです。
玄関が狭く薄暗いため改善したいという点、和室と寝室を増やしたいという点を強く希望されたため、建物の約1/4を解体し、増築しました。

建築確認許可も必要な工事でしたが、以前より苦になりませんでした。
次に増築後の外観を紹介します。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

久しぶりに書きます。

このブログも随分と更新しないままになっていました。
実は、一級建築士製図試験対策(二次試験)に力を注いでいたことが原因でした。
試験も無事終わり、12月の発表を待つだけの身ですが、心穏やかではない日々を過ごしています。

私の現在の業務範囲(工務店)で考えれば、一級建築士がどうしても必要というわけではありません。ただ、最近の耐震改修工事に関する関心の高さからより高い資格を目指す必要はあると思います。加えて、合格を目指すことによって、結果的に高い技能と知識を有することにもなります。

さらに最近話題にもなっていますが、一級建築士になりすました事件というものが多発しているようでして、そういった事件が今後も続くとなると余計にきちんと取得しておきたいという気持ちが強くなったことも確かです。

受験勉強中に様々な方と出会いました。
新しい交流も増えましたし、得るものがたくさんあったと思います。
あとは、良い結果を待つだけです。

合格のあかつきには、あらためて自分の気持ちを書こうと思いますし、現在の耐震事業についての疑問も当然ながらあります。以前に比べてよくなった点もありますが、悪くなった点もあり、もどかしさや不自由さも感じているため、そういた鬱積したものを打破するためにも自分を変えたいと思いました。
今回の結果が、そうなることを期待しているわけです。

耐震補強については、以前に比べるといろいろな業者が実施するようになりました。
10年前ならば、どうすればいいのか分からないという業者も多く、その中で私や父の存在は珍しかったのかもしれません。
しかし、今は状況が異なります。
より高いレベルで多くの業者や建築士と技能を競う必要があります。実績については負けているつもりはありませんが、より深い知識と高い技能を追求することが、他との差別化になると考えています。

そういうことも含めて、私は変わらなければならないでしょう。

現在は、焼津市のある大きな住宅への耐震改修を実施しています。
昭和57年建築であるため、耐震補強に対する補助金は対象外です。
これまでで最大規模の工事となります。

この工事が私にとって大きな実績になることは間違いないでしょう。また、現在の耐震補強について改めて考えるきっかけにもなりました。

多くの方が、消費税増税や津波等の地震対策によって、家をどうするかという決断を強いられているかもしれません。その中で新築ではなくリフォームを決断した場合に誰にどのようにして相談するべきかが悩みどころということであれば、それをどう解決するかが私の努力すべき点です。

今年については、私は私を大きく変えるためにこれまでにない時間を費やしました。
その時間が決して無駄ではないことを証明したいですし、証明するために来年は様々なプランを実行したいなというのが今の私の気持ちです。

時間も余裕ができました。
今年はあまり更新できませんでしたが、耐震に関することをここで少しでも書きたいと思います。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )