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粘着固定マットを物色

ジャンボエンチョーとかカインズホーム、ケーヨーD2といったお店には地震対策コーナーがあります。今回は、粘着固定マットをいろいろみてみました。いろいろあるもんですね。震度7相当にも耐えられると表示されたものもあります。
粘着固定マットとは、家電製品・OA・AV機器・家具などの地震・転倒・衝撃・騒音対策なるというすぐれものでようは下にしけばそれでOKというやつです。
ビスをつかった家具固定よりよほど楽ですね。でも大きな家具とかに貼るのは大変そうな気がします。テレビとかパソコンのモニターなんかは使えると思いました。
耐用年数がメーカーによって違うでしょうが4~5年というのも気になるところではあります。
でもテレビを固定できるという点ではこれは使えると思うんですよ。意外と大きなテレビって何の対策をしていないこと多いですからね。
まだみたことないですが、もし地震で破損しても保証するものもあるようです。
そういえば引越し会社で無料で粘着固定マットを貼ってくれるところありましたね。
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生のご意見は参考になります


今日、TOUKAI-0耐震診断報告書を地元大井川町に住むYさんという方に提出しました。提出の際に内容の説明を行います。
説明の際にNHKの話になりました。実は、この方のご家族の中に今年、大井川東小学校へ入学するお子様がいまして、私としては保護者の方からみた意見というものをどうしても知りたくてこの手の話をめずらしくふってしまったのです。

今までは私は生のご意見というものをあまり聞くことがありませんでした。授業を受けた子供達や近所の方々には授業の印象や活動についての意見を聞かせていただける機会があったのですが、まったく知らない相手から率直なご意見が頂けることはなく、よい機会ではないかと思えたのです。

いろいろな意見を聞かせてもらいましたね。
小学生にそんな難しそうなことを教えて意味があるのかとか、そういった意見もありました。あと私が、この活動はボランティアなので会社とか一切関係なくやっていますといっても半信半疑な表情をされたので、やっぱりそう思う方もいて当然だろうなと感じました。確かに県からちょっと活動費もらっていますが交通費くらいで後は自腹で授業やっているのでボランティアといってもいいんですけどね。

これまでも耐震特別課外授業は、ボランティア活動であり営利目的で行っているわけではないことを伝えるために会社の名前も一切出さないようにかなり配慮していましたが、私がいくら配慮しても全員が全員、そのようにみてくれるとは限りません。それは承知で継続化を目指しているので、これから歩む道は決して平坦ではないという気持ちは私にはありました。気にしていたらこの活動はできないくらいに思っています。
ただ、そういうこととは別に活動目的がきちんと理解されているかどうかという点は非常に気がかりでして、特に小学生に耐震なんて難しいことを伝えて意味があるのかという指摘については私は出来る限り根気よく説明しています。もちろん、すべての人たちに伝えられるわけではありませんけど。
そして、だからこそこのBLOGがあるのではないかと思うときがあります。

私の活動については再三、ここでも書きました。
しかし、何度でも目的や意義について書いてもかまわないと思います。
こういうことは常に伝えていく必要がありますし、一度説明したから良いのだという気持ちも間違っていると思います。

意味があるのかないのか、効果はあるのかないのかは誰でも知りたいところです。
ただ、すべてがすべてすぐに判明するとは限りません。
私が活動の目的を説明してもそれが達成できたかどうかを知るにはかなりの時間が必要でしょう。
しかし、私は目的やメリットを主張し続けます。それはこの活動を行う上でとても大切なことだからです。それをおろそかにはしたくありません。

Yさんからは、いろいろな指摘やご意見を頂きました。感謝しています。
そして意見を頂くことで世間がどのようにこの活動をとらえているかを少しでも知ることができたと思います。私は耐震の専門家としてできるやり方で子供たちに事前防災の大切さやなによりも自分たちが住んでいる家がどういうつくりになっているか、倒壊した場合はどんなに危険であり倒壊しない方法もあるんだということを学んでもらうことで地震や家に興味をもってもらいたいと思います。
ただ、地震は怖い危険だから、事前に対策をとろうと説明するのではなく、地震の被害がいかにおそろしいかを体感してもらい、対応策も体感してもらうことで危機意識を持ちつつ常に前向きな姿勢をもつ人になってほしくて授業をやりつづけています。それは、こういう耐震の仕事をしている人だからこそできることですし、私だからできる授業を心がけたいと思います。

もちろん、改善するべき点はたくさんあります。
私の授業が絶対に良いなんて私自身も思っていません。
静岡県地震防災センターの鈴木さんや静岡産業大学牧野助教授、各学校の先生方からのご意見や子供たちの感想からもっともっと子供たちが楽しく学べる授業を目指します。正直、これがベストなんて思うことはないでしょう。前よりもより良くありたいなと思いつづけると思います。

大井川東小学校の授業を実施できたことで私の活動も一区切り付いたことは確かです。正式な報告書を作成し、それを元に新しいスタートをきりたいと考えています。この活動をやって本当によかったなと思うことは、多くの方と交流がもてたということと、私がまだまだ未熟であることを知ることができるということです。今後も地元の方のご意見や感想がきけたらありがたいですね。

写真は、2月に実施した大井川東小学校耐震特別課外授業の様子を撮影したものです。
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耐震補強について考える④「柱の上には梁(はり)があるとは限らない」

壁の補強は効果がありますし、耐震補強を考える上で重要であることは以前に書きました。ただその壁の梁が必ず通っているとは限りません。
梁とは、屋根や上階の床の重さを受け支えるために、柱上に渡される横木の総称です。木造軸組工法における重要な部分です。これを支えていない柱を補強してもあまり意味がありません。

木造住宅構造について

この梁の位置を把握することも補強を検討する上で必要なことなのですが、なかなか困難な場合があります。特に2階建ての場合は難しいですね。目視調査できない場合が多いですから。
実は、補強工事中に梁が通っていないことがわかりびっくりするときもあります。不確定要素は常に覚悟していなければなりませんし、柔軟に対処できる知識となによりも技術が耐震補強工事では必要です。大工さんも図面どおりに仕事をすればいいと思うのではなく、作業中にこれはまずいと思った点があれば建築士に相談して改善するぐらいの心構えがないとまずいですね。

梁や桁といったものについては、耐震診断では総合評点の対象となりません。ですけど壁は何のためにあるのか、柱は何のためにあるのかを考えれば梁や桁の存在は無視できないことは当たり前のことといえばそれまでだと私は思います。偏心率も水平抵抗力も確かに重要ですが、天井の上がどうなっているのかを考えることもまた重要であると補強工事を重ねるたびに痛感します。耐震診断というのはあるひとつの目安であってそれだけで判断するのは大変危険でしょう。建築士だけでなく経験豊かな大工職人の意見も重要です。

案外、建築士より大工の方が的確な意見をいうことがありますし、私も父が大工なので父の意見に従うことが診断でも補強でも多いですね。理論は確かに必要ですが、理論倒れになりそうで嫌ですから実践側の意見は大切にしたいです。理論(または知識・情報)と実践との間は、天地の開きがあることは周知のことですが、その場合にどちらを是をするかが耐震診断・補強でもポイントになります。
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