TAKAのつれづれ帳

生かされている人生なら、今を楽しみましょう。音楽ネタや映画鑑賞記など気ままに書いています。

映画「築城せよ!」(2009年)

2009年06月21日 | 映画、TV・ラジオ番組
愛知県の過疎化が進む町、猿投(さなげ)では町おこしとして住民がお城を復元しようとしていた。
ところが猿投の町長はその場所に工場を造ろうと計画。住民との対立の中、石垣の工事は進む。
そして遺跡の発掘作業を進めていたところ、その現場でとんでもない出来事が・・・!

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400年前に自分達の城を完成することが出来ずに死を遂げた武将たちの霊が、町役場の職員と
住民に乗り移り、甲冑を身につけてよみがえったのである。
そしてその中の殿様が、ほぼ完成していた石垣の上に城を建てると言い出した。
ところが、霊としてこの世にいられる期限は3日間。

まさに一夜城であるが、ダンボールを使えば早く丈夫に作れるということになり
武将の考えに共鳴した建築を学ぶ大学生や付近の住民も協力して、ダンボールの城を作ることになった。
ところが町長としては、何とか中止の方向に持って行こうとするのである。

荒唐無稽なストーリーではありますが、城を作りたいという武将たちのひたむきさに
見ていても引き込まれていきます。モノを作ることはひとりで出来ることではなく
リーダーの指導の元でチームとして動くことが重要であるということでしょうね。

ダンボールはリサイクルが出来るということを輪廻転生と例えたところも
この映画のテーマであったと思う。あの世に行った武将の霊が一時期でも生き返り
現代でひと暴れしたことと、簡単に壊すことは出来るが再利用の出来るダンボールは
別の目的で生まれ変わる事が出来るということを、一緒にしたというのが面白い。

この映画は地元の愛知工業大学の開学50周年の記念事業として、多くの学生が
映画造りに参加した作品。役場として使われている建物は大学の校舎ですし
石垣は学生たちが発泡スチロールを着色して作った力作です。
正直言って、学生達と一緒にダンボールの城を作りたかったと思いました。

映像的にはシャッター通りとなった商店街を、甲冑を身につけた武将が馬で駆け回ったり
自動ドアの入り口から町役場に馬が入ったりと、奇想天外な面白さがあります。
ただ、カメラの揺れが最後まで気になったのが残念。

見るからに低予算で作られた映画ではありますが、エキストラで参加した住民や
学生さんたちも含めて、映画を一緒になって作ることを楽しんでいるのが伝わってきます。
映画を見終わった時に感じたのは、祭りの終わりのような感覚でした。

この先本当に町おこしとして、ダンボールでお城をつくれば、話題になると思います。
以外と面白く満足した映画でした。





築城せよ! - goo 映画

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