TAKAのつれづれ帳

生かされている人生なら、今を楽しみましょう。音楽ネタや映画鑑賞記など気ままに書いています。

岡田有希子「ヴィーナス誕生」(1986年)

2007年04月07日 | アイドルPOPS【80年代】
桜が散り始める頃になると、どうしても思い出してしまうあの日の事を。
第一報を聞いた時はとても信じられなかったのですが、続報が入るにつれ
彼女の飛び降り自殺のニュースはあっと言う間に広がることとなりました。

花が積まれた現場には、レポーターと、思いつめたような表情の若者達。
その姿を、胸が締め付けられる思いでブラウン管を通して見ていたのです。
なぜあの日彼女が自らの命を絶ったのか、未だに謎の部分は多いのですが
彼女の歌に魅せられた若者達にとっては、永遠のプリンセスであり続けるのです。

事件直後の事、レコード屋さんに入ってアイドルのところを見ていたら
  「岡田有希子さんのレコードですか」
と店の方に言われたことを覚えています。
おそらくワタシの顔に書いてあったのでしょうね。たぶん。

自殺する直前に行われた名古屋でのコンサート。行きたいなぁと思って
いたのですが、結局行かなかったのです。未だに行っておけば良かったと
悔やんでいるのです。ですから、結局生で歌声は聞いたことは無かったのです。

彼女の最後のアルバムはこの「ヴィーナス誕生」。
全曲ムーンライダースのかしぶち哲郎さんが編曲をしています。
アレンジがテクノ系なので、それまでのアイドルPOPS路線とはちがって
洒落た大人の女性を演出しています。演奏もムーンライダースの
メンバーが参加していて、骨太の音でぐいぐいと押してきます。
しかもメリハリがあり、切れが良いサウンドが心地よく響きます。

1曲目の「WONDER TRIP LOVER」とシングル曲の「くちびるNetwork」は
作詞がSeikoで作曲が坂本龍一さん。曲が良いこともあって
「くちびるNetwork」は今でも聞くと妙に悲しくて切なくなります。
この優しくて、みずみずしい歌声がこの一枚を最後に封印された事が
残念でならないのです。

A1 WONDER TRIP LOVER
A2 愛…illusion
A3 ヴィーナス誕生
A4 Spring Accident
A5 銀河のバカンス
B1 ジュピター
B2 くちびるNetwork
B3 眠れぬ夜のAQUARIUS
B4 水晶の家
B5 愛のコロニー

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