県は16日、県内で新型コロナウイルスワクチンを接種後、副反応が疑われた事例が23件あり、7人が重い症状だったことを明らかにした。このうち2人が死亡したが、接種との因果関係は不明で国が調査中。県内では同日、新たに10歳未満~80代の男女115人の新型コロナ感染を確認した。

 県の糸数公医療技監は「接種後に痛みや熱が出ることはあるが、多くは問題なく経過し1~2日で治まる。発症予防効果は明らかで重症化を防ぐため接種をしてほしい」と述べた。県内での接種件数は医療従事者が11日時点で10万914回、それ以外の県民が15日時点で15万1296回。

 県の森近省吾副参事は16日の県議会総務企画委員会で「23件中アナフィラキシーが2件、それ以外の入院が2件あった」と述べた。県は死亡者の年代や時期など詳細は明かしていない。

 国によると9日時点で全国の副反応疑いは1157件、このうち死亡は196件。沖縄分も含まれる。16日の新規陽性者数は先週と同じ曜日を13日連続で下回った。115人のうち感染経路が追えたのは61人で家族内が34人で最多。広域接種予約率は全体で76・7%。米軍関係の感染は1人。

(写図説明)5・6月の沖縄の感染者数