鳩山首相の「普天間移設先の政府案は3月一杯に1つにまとめる」という発言の3月は、本日も入れて残すとこ後二日。
と思ったら、またしても首相発言が大揺れの大地震。
普天間移設問題でアメリカとの合意をいとも簡単に反故にして、国民を大混乱に落としている鳩山首相は、今度は国民との「約束」を弊履のごとく反故にして「別に法的に決まっているわけではない」と開き直った。
そんなことを言い出したらきりがない。
政治家の約束事なんて一々法的に決めてからやるものではない。
特に首相の発言は法的に決まってなくともそれに匹敵する重みがあってしかるべきだ。
この「法的云々」発言は国民を愚弄しているしか考えられない。
以後、鳩山首相の発言には、「それは法的に決めたことですか?」と確認する必要がありそうだ。
そうそう、納税は国民の義務だと法的に決まっているが、脱税しても知らなかったとして追納でシラをきるのは、泥棒が捕まっても「返せばいいんだろう」と開き直るのと似ていませんか、総理!
政府案、月内決定こだわらず=普天間移設先は来月以降絞り込み-鳩山首相(時事通信 3月29日)
鳩山由紀夫首相は29日夕、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で、政府案の取りまとめについて「いつまでに全部やらなきゃいけないという話ではない。
今月中じゃなきゃならないとか、別に法的に決まっているわけではない」と述べ、月内にこだわらない考えを明らかにした。首相官邸で記者団に語った。
首相は26日の記者会見で「最終的には政府案を一つにまとめなくては交渉はうまくいかない。
3月いっぱいをめどに政府案をまとめる努力をしている」と表明していたが、これを軌道修正した形で、首相発言のぶれは批判を招きそうだ。
一方、首相は「だいたいのスケジュールからいけば残り2カ月余りだから、そろそろしっかりした政府案をまとめて交渉を成立させていきたい」と述べ、5月末に最終決着を図る考えに変わりはないことを強調した。
◇
内閣の間でも社民党、国民新党と意見が分かれる上に、
本家の民主党でも首相、外相、防衛相と足並みの揃わない鳩山内閣が
「5月末までに(米側との)決着をつける」と言うのなら、せめて二ヶ月前の3月までには政府案を1つにまとめる」という、首相発言はごく真っ当な考えだと国民には受け取られていた。
例えば次のように繰り返し、繰り返し国民の前で発言していた。
「最終的には政府案、1つにまとめなければ交渉というものはうまくいかない、そのように認識しております」(鳩山首相、26日)
意見の分かれる閣僚を首相がリーダーシップを発揮して一つにまとめる決意の下の発言かと思いきや、
これが何の根拠もない単なる「期待」に過ぎなかったとは驚いた。
前に首相発言を指して、単なる期待は神社への「願かけ」に等しいと書いた。
今回も首相は、神社への「願かけ」を国民に向かって発言していたのだろうか。
神社といえば普天間基地の直ぐ隣には米軍基地にはそぐわない「普天間神宮」があるが、首相が今度沖縄に見えるときは是非とも「普天間神宮」に願かけすることをお勧めする。
問題の普天間基地の直ぐ側にあるだけに少なくとも普天間移設には霊験あらたかだと思われるので、そこの御神籤で政策決定することをお勧めする。
普天間基地に隣接しているせいか、時々は米兵(らしき人)カップルが御神籤を買う姿を見かける。
以下に羅列したのはTBSニュースからの関係閣僚の発言を抜書きしたものだが、これを見ただけでも、鳩山内閣の内閣不一致、いや、「閣分裂」が手に取るように分かって興味深い。
◆ 「最終的には政府案、1つにまとめなければ交渉というものはうまくいかない、そのように認識しております」(鳩山首相、26日)
◆「早く1つに絞ってしまってアメリカや地元との関係がうまくならないと煮詰まってしまうので、 それはありえないことだ」(岡田克也 外相)
◆「(岡田)外務大臣は交渉を米国とやるわけですから。交渉する立場からいくと代案を持たないという交渉ですから、大変厳しくなるということですから」(平野博文 官房長官)
◆「1つに絞れないから複数のまま交渉を始めるしかないという現状を総理は理解していないのか」(政府関係者)
◆ 「1つの案の中にも選択肢があるでしょうから、それをもって1つというのか2つというのかというとらえ方の違いだけだと思いますが」(平野博文 官房長官)
普天間移設、岡田外相が首相に異論(3/29TBSニュース)
3月も29日を入れてあと3日。鳩山政権にとっては試練の3日間とも言えます。まず31日は、沖縄・普天間基地の移設先について政府案をまとめる期限ですが、岡田外務大臣が鳩山総理の考えに異論を唱えました。
「最終的には政府案、1つにまとめなければ交渉というものはうまくいかない、そのように認識しております」(鳩山首相、26日)
沖縄・普天間基地の移設先について、鳩山総理は26日の会見で今月中に政府案をひとつにまとめる考えを示しました。しかし、ゲーツ国防長官らと会談するためワシントンを訪れている岡田外務大臣が、総理のこの考えに異論を唱えたのです。
「早く1つに絞ってしまってアメリカや地元との関係がうまくならないと煮詰まってしまうので、 それはありえないことだ」(岡田克也 外相)
これに対し平野官房長官は、岡田大臣の立場に理解を示しました。
「(岡田)外務大臣は交渉を米国とやるわけですから。交渉する立場からいくと代案を持たないという交渉ですから、大変厳しくなるということですから」(平野博文 官房長官)
そもそも、複数の案を検討している状況を先週、沖縄やアメリカ側に説明した矢先だっただけに、鳩山総理の「ひとつにまとめる」という発言には、政府の内部からも驚きの声が上がっていました。
「1つに絞れないから複数のまま交渉を始めるしかないという現状を総理は理解していないのか」(政府関係者)
背景には、当面は普天間基地の部隊や訓練を分散して移転した上で、10年以上時間をかけて別の移設先に集約するという、2段階での移設案を政府が検討してるという事情があります。
最終的な移転先として、沖縄県内の勝連半島沖に平野官房長官が積極的なのに対し、「県外移設を」という鳩山総理の意向を受けて、鹿児島県の徳之島を推す意見が浮上し、整理できていないのです。
「1つの案の中にも選択肢があるでしょうから、それをもって1つというのか2つというのかというとらえ方の違いだけだと思いますが」(平野博文 官房長官)
平野官房長官は鳩山総理と岡田大臣の認識に大きな差はないと強調しますが、3月31日まであと2日。鳩山総理は閣内に不協和音を抱えながら、本当に政府案をまとめられるのでしょうか。
◆
【おまけ】
首相の「法律的に・・・」発言は、これが年末だったら「言い訳のキメセリフ」として流行語大賞にでもノミネートされると思うのだが、
もう一人のエロ閣僚も「路チュー」と質問され、
「法的に何か?」と開き直っていた。
「路チュー」は道路交通法違反です、ハイ。
ん? 「路チュー」の発音がおかしいって?
ハイ、スミマセン。
【お知らせ】
沖縄県民緊急フォーラム:
「このままでは、沖縄が再び日本でなくなる!」
~普天間基地の県外移設を喜ぶ中国人民解放軍~
日時:4月4日(日)
開場:11:30~ 開演:12:30~
場所:県立武道館 (那覇市奥武山町52番 電話:098-858-2700)
アクセス:沖縄都市モノレール 奥武山公園駅から徒歩で約5分 壺川駅3分
主催:沖縄と共に自立国家日本を再建する草の根ネットワーク
:沖縄の自由を守る会有志
【プログラム】
<フォーラム>
12:30~16:00
◎ビデオメッセージ「沖縄への応援」
埼玉県議会議員、JSN顧問 鈴木正人、石平氏
◎特別講演1
日本ウィグル協会代表 イリハム・マハムティー
◎ミニライブ
英霊来世
◎ 緊急レポート
JSN代表 仲村覚
「尖閣諸島の危機」と「普天間基地移設問題」
※プログラムは変更になる可能性があります。
<平和行進>
16:30~18:00
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