本日も冒頭から余談です。
民主党に三行半を突きつけた民主党支援ブログを紹介した。
その中で、民主党に過剰に期待し「そしてものの見事に裏切られた」結果、「だから私は既存の政党を全否定する」と破れかぶれのように公言するお方には驚いた。
だが、むしろその年に似合わぬ子供のような純粋さは驚きを超えてある種の感銘さえ覚える。
きっと悪い夢でも見ていたのでしょう。(笑)
ちなみに今日のテーマは、「昨年の衆院選で民主党に投票した人はバカだった」ということですが・・・。
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それはともかく、小沢独裁支配下の民主党政権を批判する論調は、今では大手新聞で決しても珍しくないが、
その主張たるや、やれ「過ちを改めよ」とか、やれ「民主党らしくあれ」とか、
この期に及んでも、民主党への未練をいまだに断ち切れないでいる。
それは小沢独裁政治を「改められるもの」という幻想で捉えているからだが、小沢氏自身は確信犯で行っていることをマスコミが知らないはずはないと思うのだが。
東京新聞が、小沢政治の核心を突いた論考をしているので引用する。
東京新聞【私説・論説室から】
選挙終われば『ドレイ』か(3月22日)
民主党の小沢一郎幹事長は選挙を重視する。選挙至上主義と言ってもいい。昨年には悲願の政権交代を成し遂げた。「選挙に強い」という神話の当否は別として、小沢氏の指揮下、党全体が参院選での単独過半数確保へ走りだしている。
小沢氏はこう言う。
「民主主義の原点は選挙だ。国民が最終決定権を持つ国民主権が民主主義の絶対の原則であり、その主権者が主権を行使する唯一の機会が選挙だ」
その通りだ。民主党に政権を託したのは有権者自身である。その責任は選ばれた議員だけでなく、有権者も負わねばならない。
しかし、小沢氏の言動を見ると、選挙後はとやかく言われたくないと考えているように思えてならない。
有権者は鳩山民主党政権にもどかしさを感じていても、次の選挙まで口出しできないのだろうか。政権への注文も、行使すべき主権のうちではないのか。
仏革命に影響を与えた十八世紀の哲学者ルソーは社会契約論に「イギリスの人民は自由だと思っているが、それは大まちがいだ。彼らが自由なのは、議員を選挙する間だけのことで、議員が選ばれるやいなや、イギリス人民はドレイとなり、無に帰してしまう」(岩波文庫版)と書き記した。
英議会制度の欠点を指摘し、直接民主制を主張するのが主眼だが、選挙至上主義の陥穽(かんせい)=落とし穴を言い当てているようでもある。 (豊田洋一)
◇
「言論の自由」と「言論封殺」は民主政治から生まれた双子の兄弟のようなもの。
民主政治が「言論の自由」を標榜するその一方で、
独裁政治はしばしば選挙という極めて民主的な手段によって生まれるからだ。
独裁政治の要諦は、鉄の規律にある。
鉄の規律は言論封殺と粛清によって維持される。
批判者は問答無用で抹殺する。
そこには何の議論もなければ弁解の一つさえない。
独裁者はただ沈黙を守れば済む。
⇒「生方氏解任」余震続く政府・民主 小沢氏は沈黙 閣僚は賛否
そして世論の動静を見て国民への説明もなく容易に前言を取り消す。
前言取り消しにも、説明は不要。
今回の生方氏の粛清と復活は、小沢独裁体制の下ではごく当然の成り行きといえるが、皮一枚で首がつながった生方氏が、どれまで頑張れるか。
⇒生方氏、説明なければ抗議辞任も 小沢...(2010.3.24)
その一方で、独裁者は自身を擁護するマスコミ芸者達にカネをばらいまいて世論の動静を伺う。
批判者がいかに声を荒げて「独裁者!」と批判しようとも、夏の参院選に過半数を取れば全ては解決する。
「勝てば官軍」とは、現在の小沢氏が参院選で圧勝を狙うための合言葉かもしれない。
民主政治はベターではあっても決してベストではない。
それは民主主義の理念が「最大多数は善である」という幻想に基づいているからだ。
⇒多数の者に人気のあるほうが善いというふうにはならない。セネカ
多数派が善でもなければ正義でもないという例は、ヒトラーの例を持ち出すまでもなく、現在の民主党の小沢独裁体制を選出した日本国民の例で明らかである。
日本の独裁者小沢一郎氏をゴロツキと罵倒する西部邁氏は『WILL』4月号で、小沢氏の「数の論理」を次のように批判している。
「デモクラシーというのはたしかに多数の者が参加して、その中のマジョリティ・ディシジョン(多数決)で決めるわけで、デモクラシー自体は数の論理です。 ところが、問題は政治における数の論理から正が出てくるか蛇が出てくるかは、肝心要の多数派が簡単に言えば真っ当かゴロツキかという、それによるわけです」(『WILL』4月号「小沢一郎は国会のゴロツキだ」より)
西部氏によると、ゴロツキに率いられた民主党に投票した日本国民は愚か者だ、ということになる。
厳密にいえば民主党に投票した国民は愚かだったということだが。
さらに西部氏は175年も前のフランスの社会学者トクヴィルの言葉をかりて、多数決の論理に基づく青臭い「民主主義論」をこう批判している。
<「知性に適用された平等主義」と。 その意味ははものすごい子供の論理で、まず人間みな平等とやるわけです。 つまり、知性の力はみんなに平等に分配されていると考える。 そこで知性の量の足し算、引き算のくだらなさについては考えず、多数派の方により知性の量があるはずだ。 少数派の知性の量は少ないはずだ。 したがって、多数決から基本的に良いものが生まれてくるとアメリカ人は思い込んでいる、とは嘆かわしい」と。>
政治家は「国民はバカだ」とは口が裂けても言わない。
だが、心中密かに「国民はバカだ」と思っているのは「選挙の神様」とも言われる小沢一郎氏その人だろう。
理由はその行動が全てを物語っている。
「国民はバカ」と。
数の論理を信じる独裁者小沢氏は、現在ひたすら7月の参院選での圧勝を狙って国民に、「子ども手当て」、「高校授業料免除」「農家の個別補償」などと、「バカな国民」にひたすらエサをばら撒いている。
だが、民主党を信じて投票した国民に柳の下のドジョウを狙うのはあまりにも国民を馬鹿にし過ぎる行為だ。
日本国民はナチス支配当時のドイツ国民ほど愚かではない、と思う方クリック応援お願いします。
参考:
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【お知らせ】
沖縄県民緊急フォーラム:
「このままでは、沖縄が再び日本でなくなる!」
~普天間基地の県外移設を喜ぶ中国人民解放軍~
日時:4月4日(日)
開場:11:30~ 開演:12:30~
場所:県立武道館 (那覇市奥武山町52番 電話:098-858-2700)
アクセス:沖縄都市モノレール 奥武山公園駅から徒歩で約5分 壺川駅3分
主催:沖縄と共に自立国家日本を再建する草の根ネットワーク
:沖縄の自由を守る会有志
【プログラム】
<フォーラム>
12:30~16:00
◎ビデオメッセージ「沖縄への応援」
埼玉県議会議員、JSN顧問 鈴木正人、石平氏
◎特別講演1
日本ウィグル協会代表 イリハム・マハムティー
◎ミニライブ
英霊来世
◎ 緊急レポート
JSN代表 仲村覚
「尖閣諸島の危機」と「普天間基地移設問題」
※プログラムは変更になる可能性があります。
<平和行進>
16:30~18:00
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