虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

四万十応援ラン(後編)

2007年10月17日 | ランニング

引き続き快適に進む応援ラン。


ここは、絶好のカメラポジション。
報道陣が束になってトップ選手を待ち構えている。
さすがの私もここは走るのを自粛。
だって、カメラマンの方々に無駄なフィルムを使わせては申し訳ありませんもの。
しずしずと歩いて、その場をやり過ごしたものの、「何者や、この変な女は?」
そんな蔑視線の集中砲火を浴び、今回のランで最も恥ずかしい場面だった。       
          


冷や汗をかきつつ難所を切り抜けるといよいよ13キロ地点。
遂に本物のトップランナーがやってきた。
                   
ぶっちぎりでやってきたトップランナー。
この後も独走のまま優勝された小野寺太一さんの後姿。
100キロを7時間5分で駆け抜け、ゴール後のインタビューでは
「暑くなかったので最初から最後まで同じペースで走れ、100キロ走っても疲れてない。」とさらりと語るツワモノである。
まさに神に選ばれし者。一体、どんな内臓してはるんやろね。

さてさて、、こちら、「神にも呆れられし者」のランはいよいよ終盤。
22キロ地点のカヌー館が見えてきた。  ここで、コイツ ↓ に乗り換え、ゴールま
                          での40キロを走る。
       

惜しいっ!
四万十川に飛び込んで1~2キロ泳いでりゃミニミニトライアスロンやったのにね。

100キロのランナーにとって、ここは大切なリフレッシュの場。
着替えや食料などを詰めたバッグが届けられている。

       後半の走りに向けて真剣に準備するラ
                          ンナー達。立ち止まらずに駆け抜けるラ
                          ンナーもいた。

62キロ地点からは、疲労感漂うランナー達を自転車で次々と追い越していく。
決してランナー達の邪魔にならないようにと最大の注意を払い、控えめに走行。
追い抜くときには必ず「ファイト~!」「がんば~!」とエールを送った。
だが、果たしてそれが力となったのか、はたまたただの迷惑だったのか・・・。
それは今もって謎である。
ただ、「頑張れっ!」に「ありがとう!」、「ファイト~!」に「いっぱ~つ!」
と答えてくれる愉快なランナーも多かった。
ゴールでは、「あっ、自転車で追い抜いていったねぇちゃんや。」と声を掛けられたりも。
選手のみなさん、来年はそちらで同じ苦しみをいただきますから今回の無礼はお許しくださいまし。


そして、やっと辿り着いた。81キロ地点。
ここには、この大会で超有名な伝説の私設エイドがあるのだ。

  

      (後ろにビールサーバーが見える。)
まずは冷たいタオルがランナーを出迎え。
海の幸、山の幸、郷土料理、甘味、裏メニューのアワアワまで取り揃えられている。

エイドステーションというより、これはまさしく出張居酒屋!

 
常連さんの幟まで用意してくださっている憎いまでの心配り。
これらみ~んな自費でなさっているというから本当に頭が下がる。

自転車で登場した珍客の私をも、「飲めや、食えや」で暖かく迎えてくださった。
        
私設エイドのKさんご一家とイエ~イ!
「来年走るなら、家に泊まるか。」とまで言って頂けるほどすっかり仲良しに。

たっぷりとご馳走になり、お名残惜しく再びゴールへと旅立った。
エイドですっかり長居をしたため、ゴールで選手を出迎える為にラストは道が広い事もあって得意の爆走。

自転車と言えども40キロはしんどかった。これを来年走って辿るのか・・・・。
ぞぞ、ぞ~~~っ。

15時30分、ゴール地点着。
サブテンランナーのゴールに何とか間に合った。

フィニッシュゾーンでは、全てのランナーにゴールテープが張られ、
場内アナウンスが
「ゼッケンナンバーXXXX番、○○県からお越しの○○さんです。ああ、帽子を脱いで笑顔でゴールです!」
などと言って、一人一人を劇的に紹介してくれる。

       

すべての選手がゴールドメダリストのような扱いを受けるのだ。
そりゃそうだ。
1000人が完走すれば、そこには1000通りのドラマがある。
7時間で走り抜けた者にも14時間で帰り着いた者にも同じ100キロの軌跡があるのだから。
完走メダルは金メダル同様の価値ある重みだと思う。

涙があり、笑顔があり、汗の匂いがあり、痛みにゆがむ顔があり、歓声があり
、歓喜の坩堝と化したフィニッシュ会場は・・・・・。

  
           

フィニッシャーズ達の輝く笑顔で溢れていた。
そしてどの顔にも、自信と達成感が漲っている。
なんて美しい笑顔だろう。

おかえり!頑張ったね!ほんと凄いよ、君達は!
みんなみんなヒーローだよっ!
もらい泣きでグチュグチュになりながらシャッターを押し捲る。


長かった一日が終わり、入浴&お決まりの打ち上げと続き、
先ほどの感動が嘘のようないつものグダグダの宴会風景。

           






そこには、ヒーローでも何でもない、いつもの飲んだくれランナーの姿があった。



あ~、安心したっ!
これで私がそっちの世界に行ける自信が持てたっす。



これにて、姐さんの四万十応援、下見、お邪魔虫ツアー、大団円にございまする。


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19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
カヌー館 (たにおか)
2007-10-17 23:09:44
60キロでオカリナの人に会ってからカヌー館までの62キロが一番きつかったです。真剣に、というよりは「あ、マンゴーオレンジ飲まな、プリン食わな、応援メッセージ読まな、あ、サブテンヤバいやん…」と余裕がなかったのでした。実は嫁やら友達やらの応援メッセージを荷物に入れて、ここで初めて読んだのでした。グッときました。この画像送ってほしいです。
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突っ込み色々 (たけちゃん)
2007-10-18 00:09:13
今晩は たけしたです。

突っ込みその1
いまどき フィルム使ってるカメラマンなんかおりまへんで~~~~


突っ込みその2

わたしかて ペース思いっきり落としたら100なんかぜーんぜん平気でっせ

突っ込みその3
数年前 NAMIさん 泳いでましたでーーー
四万十川で~~~

突っ込みその3
やっぱり応援するんやったら ビキニ姿でないとね~~ 

突っ込みその4
私らベテランになると ゴール写真 他の選手とダブらないようにゴール前に調整してますねん。
おっと 若い女性ランナーだと無理やり一緒にゴールすると思いますが(汗;)

突っ込みその5
とうぜんでんがな 呑むために 食べるために はしってるにゃからぁぁ(汗;)

突っ込みその6
酔っ払ったからもう寝ますわ

ではでは しっつっれいしました~~~

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Re:四万十応援ラン(後編) (YAMAYAMA)
2007-10-18 00:10:33
tacocoお姐さん、こんばんわ!
前編に続いて後編も楽しく読ませていただきましたぁ!
80km過ぎの私設エイド、まさに「出張居酒屋」、うまいこと言わはりますネェ(^_^)飲めないYAMAYAMAは麦ジュースは遠慮しときましたが、たらふく食べさせてもらいましたです(^o^)
tacocoさんも来年はどんなに速く快調に走ってても、私設エイドでは十分に時間かけて休憩して居酒屋していきましょうネ(~o~)
ではではまた(^_^)/~~~
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いや (将パパ)
2007-10-18 00:43:06
かんどーっす
完走されたランナーさん一人ひとりにおめでとうですね
四万十マラソン,今節はこれでお開き~~ってか
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感謝!!四万十応援 (神戸は伊川の亀)
2007-10-18 01:19:46
tacocoさん!!
四万十応援ありがとうございました。

80km過ぎの豪華私設エイド
「ふるさと民芸居酒屋」でお会いした時は、
地元の方々と打ち解けておられ
うらやましい!!

そうそう、あの時の
神戸は伊川の亀の写真を
いただければありがたいのですが。
私のプログに掲載したいと思います。
よろしくお願いします。
↓のアドレスにお送りいただければ幸いです。
  
  ikawanokame@yahoo.co.jp
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Unknown (eddy)
2007-10-18 01:41:13
四万十で、来年姐さんが飲んだくれてる…あ、いや快走されてる姿が目に浮かびます(笑)

どうもお疲れ様でした。
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たにおかさん (tacoco)
2007-10-18 10:26:05
あの時は、神聖な儀式のお邪魔をして申し訳ありませんでした。
後ろからこそ~り儀式を盗み撮りしちゃいました。
だってね。背中から凄いオーラが出てたんですもん。
そっか、あれはぐっときてた感情の波やったのね。
それが後半の粘りに繋がったんですね。
おめでとう。
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たけちゃん。 (tacoco)
2007-10-18 10:40:02
NAMIさんが泳いだという話は伝説になっているようで・・。
私も新たな伝説作れば良かったわ~。

ベテランらしい、数々のつっこみありがとうございます。
あんまり突っ込みすぎて来年、北原エイドまでに撃沈しないでね。
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YAMAYAMAさん (tacoco)
2007-10-18 11:48:07
居酒屋エイドでは、ご馳走を前にしても何も口にできない程、内臓疲労の激しいランナーを何人も見ました。
たらふく食べられたYAMAYAMAさんのタフネスさはさすがですね。

ちゃんと頂ける様に私も内臓も鍛えなければ!
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将パパさん (tacoco)
2007-10-18 12:42:14
フルマラソンにはない感動を味わいました。
でも、実際走ってみたら「もうこりごり」って思うかも・・。

ご希望なら番外編もいきましょか?
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