虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

女人走楽園

2012年03月15日 | ランニング

名古屋ウィメンズマラソンは
「女性だけのフルマラソン大会での参加者数世界一」
としてギネス世界記録に認定されたという。
喜ばしいことだ。
これまで女子だけのレースに出場できるのは国際レースの参加資格を持つエリートランナーだけだった。
だが、この日は1万3114人ものごく普通の女子市民ランナーが42.195キロを華麗に駆け抜けたのだ。
華やかに、和やかに、それでいて力強く、粘り強く、尚且つ礼儀正しく、マナーを守って・・・。
むさくるしい♂を封印すると、レースはこんなにも清々しい環境になるんだっ!
レディースランナーは皆そう思ったことだろう。

  混雑の中を他者を押しのけて突き進む狼藉者はいない。
  エルボウアタックの恐怖もない。
  吐き散らした痰や唾が飛んでくる被害もない。
  立ちしょんの無礼に目をそむける必要もない。
  オヤジ臭が漂う不快感もない。
  は~は~、ぜいぜいとやたらうるさい輩もいない。
  スネ毛の足元が美観を損ねる事もない。

野郎が封印されてみて初めて、女の園がかくも心地よい世界であるということが判明した。
但し、同じ♂でも選ばれしこの方たちは別枠。

  
                   【おもてなしタキシード隊】
皆、写真で見るよりずっとイケメ~ン♪
このルックスに爽やかな笑顔を浮かべて完走者をハイタッチで迎えてくれるのだ。

        

これほど極上のゴールシーンがかつてあったろうか。
ところで男子諸君はどうなのだろう。レースクウィーン衣装で美女がハイタッチでお出迎えしてくれるゴールシーンがあるなら、むくつけきおっさんばかりの大会でも良しとするのだろうか?
完走したレディースたちはこの王子様たちから完走メダルならぬティファニーのネックレスを贈呈される。
首にかけてもらえるんだと思っていたが箱のままの手渡しだったのでちょっとがっかり。
でもリボンで飾られたお洒落なボックスだ。
     
   【銀のお盆に積み上げられたティファーニーの箱】
   【執事のように恭しく捧げ持つタキシード隊のイケメン】
一人一人首にかけていたら混雑時は大渋滞になるな~と、心配していたので成る程、これは名案だわ。
     
  【燦然と輝く正真正銘ティファーニー完走ネックレス】

参加賞はこの他にTシャツ、タオル(いずれもピンク色の可愛いデザイン)、
メナードの化粧品セットとかなりの大盤振る舞いだ。
その他企業からの配布品も多彩で豊富だった。
女性の購買意欲は旺盛だ。そのマーケットへの宣伝効果を期待してのものだろう。
そういえば3日間開催されたエキスポでも、化粧品やラングッズ、ウェアなど女性目線のブースが多数出店しており、
いずれのブースも凄まじい活況を呈していた。
大会としての経済波及効果も及第点だったのではないだろうか。

エリートランナーがロンドンオリンピック目指して熾烈な闘いを繰り広げる。
その同じ土俵で、素人ランナーのファンタスティックなレースが繰り広げられるのだ。
しかもそこは女子だけの桃源郷。
これほど醍醐味あるレースが他にあろうか。

直前のアクシデントもあってレースとしての満足度は低い結果に終わった私だが。
大会としての満足度は最高だったと思える。
遊び心満載のこの企画を立案し完成させて関係者の皆様に敬意と謝意を表したい。