虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

姫たちの落城

2011年10月10日 | ランニング

               

           
 
今季初レースとしては本当に楽しく良き大会であった。
マラソンブーム、大河ドラマブームの相乗効果で参加者は昨年の倍増だとか。
何とも愛くるしいユルキャラの名前は「おいちごちゃん」、お市の方と苺を絡めたネーミングが洒落ている。
お隣は彼氏のながまちゃくん。二人の存在が会場の雰囲気を緩~く楽し~い雰囲気にしてくれていた。
沿道の応援も結構多く、変更後のコースはアップダウンが少なくなった分走る易くなっていた。

この大会、参加賞はお米。帰りは荷物が重くなるが、こういう消耗品は嬉しい。
加えて浅井家ご家紋入りの由緒正しきバスタオルまで。これで参加費3500円ってどう?
大阪ハーフの参加費なら2回も走れて、おつりでビールも飲めるよ!
やっぱりレースは地方が良いね。
以上、今季初レース報告でした・・・・・・・・・・・。

えっ?なんすか。
そんな事はどうでもええわい、例の勝負の結果はどうやったんやっ?!
ですって?
仕方ありません。ごく一部のコアなファンの方々の為に本当にへぼいレースをご報告すると致しまする。

快晴の空の下で号砲。まるで仲の良い親子のように並んでスタートする件の母娘。
スタート時はいずこも同じ団子状態。コース取りが難しい。
1キロほど走ってやっと集団がバラけ始めた。ふと、前方をみると姫の背中が見えるではないか。
ありゃ、アヤツいつの間にあんな前に!追いつこうと速度を上げるが、背中は遠ざかるばかり。
ああ、夢で良く見たシーンだ。必死に脚を動かせても自分の動きがスローモーションのように遅いという。
あっという間に姫の背中が見えなくなった。
実に情けなかった。この時点で脳裏に浮かんだ漢字の数々。

「世代交代」 「青息吐息」 「下剋上」 「引退」 
「親不孝者」 「敵前逃亡」 「玄界灘」(限界だな)

馬鹿な事考えながら走っていたら、再び姫の背中が見えてきた。
難なく追いつく。
「もう、あかんわ~~。」とこれこそ青息吐息の姫。アンタ、まだ5キロ地点やで。
レース後に聞いた話だが、一緒にスタートした仲間のMちゃんの快速に付られて飛ばし過ぎたらしい。
こんなアホはさっさと追い抜いたものの、その後、自身も全く情けない走りに終始する。
1キロ毎のラップをチェックするたびこれがハーフのタイムかいな~という驚愕の数字ばかり。
下りコースに入って少しは回復したものの、今度は「歩きたい症候群」との闘いが始まる。
先の村岡レースでは苦しい登りで歩いてばかりいたから・・・・・・・。
苦しい → 歩く という回路が脳内にインプットされてしまったらしい。
だから、給水所では完全ストップ。歩いて給水していた。おいおい、これはハーフのレースやで。
ウルトラ癖はさらに、コーラとかコーヒー牛乳とか素麺とかカレーとかないのん?
などと考えてしまう阿呆さ。おいおい、これはハーフのレースやで。
給水エイドでこんな事やっている背後で姫がこっそり追い抜いている可能性もあった。
後半、何とかスパートしようと思うのだが、脚は全く言うことを聞いてくれない。
遂に普段のジョグレベルのスピードにまで落ちる。
ラスト2キロ地点では脚が攣るという悲劇にも見舞われ、ほうほうの体でゴール地点へと帰ってきた。
競技場の周回コースで仲間達が最後の声援をくれる。笑顔を返すものの
「娘は~~?」の問いかけに、「わから~ん。」と答えるのがやっと。
実はどっかで抜き返されたかどうかさえ定かではない程余裕無きレースだったのだ。

不甲斐ない自分に渇を入れる為に敢えて恥ずかしいタイムを公表する。
         1時間51分40秒。
いよいよハーフで50分切りも出来ない脚になってしまったか。
ゴールで悲嘆にくれていたら、さらに情けない奴が戻ってきたわ。
母より3分53秒遅れて・・・・。
勝負では辛勝したがこんな低レベルの争いでは挫折感の方が大きかった。
きっと姫もそうであったろう。

が、レース後の会話ではお互い強気の丁々発止の遣り合い。

 「お前みたいな不甲斐ない奴、ライバルとも呼べんわ。もっと強い相手じゃないとやる気出んなっ!」
 「今回はブログの読者の為に負けてやったの~。負けたら記事書かないとか言ってたからさ~。」

こうして、大阪一仲の悪い親子の闘いは、
      VOL.Ⅱ神戸マラソンへと続くのであった。


しかし、ハーフですらこの落城振りである。フルマラソンではどうなることやら。