虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

サバサバ鯖

2010年05月19日 | ランニング

無念のリタイアとなった鯖街道マラニック。
元気そうな外見とは裏腹に実際、かなり凹んでいたのだ~。
やっとレースを振り返れるようになった今は逆にサバサバした心境。
今後の戒めとしてそのダメダメ走行紀を残しておこう。

予兆は5月8日に行った妙見山練習会42キロにあった。
帰路の下りで既に左膝にいや~な痛みを感じていた。
しかし、翌日は最大のイベントである甲子園マラニックだ。
脚が痛かろうが、主催者である私がリタイアするわけには行かない。
脚を引き摺りながら20キロ踏破。
この時の無理が患部を悪化させたと思われるが、勝利の美酒は痛みなど完全に麻痺させてくれていた。良くも悪くも・・・。
トドメは鯖街道前日の安威川駅伝での3キロ激走かな?

要するに、トレイルレースを舐めていたんだろうね。
遊びの山マラニックのつもりだったんだ。
レース前にこんなにも予定を入れてさ。大いに反省する。

スタート時は好調だった。
Bコース42キロの唯一の難所と言われる、八丁平のつづら折れの登りも、まずまずのペースで快走。
さぁ、こっから一気に下るぞっ!と勢い込んだ途端、晴天の霹靂の激痛。
えっ!?何これっ!?と、最初は、軽い困惑でしかなかった。
我慢して走っていたら直ぐに復活するだろうと。
歩行すら困難になるのは、それから直ぐの事。
よたよた歩いていたら、後続にどんどん抜かれていく。
「tacocoさん、どうしたの?」
「え~~っ、なんでこんなとこにいてはるの?大丈夫?」
と、驚きの表情で抜き去っていくラン仲間達。

「大丈夫です。」と答えるものの全然大丈夫じゃなかったんだってば。
あまりの辛さに、杖代わりにするべく、丈夫そうな木の枝を拾う。
杖に頼って、またよたよたと・・。何という惨めな姿だろう。情けない事この上なし。
この時点で、次のエイドでリタイアするべきだと決心。

次の尾越エイド着。
だが、この次の大見エイドでは京都のラン仲間達が私の到着を待ってくれている。
ここからたったの4キロだとか。ならば這ってでも、そこまでは辿りつこうっ!
走ればあっという間の4キロは、歩くと実に実に長かった。
      何とか大見エイドに到着。
心配して待ってくれていた仲間達の励ましに心癒されるひととき。
憧れの男前ランナーHさんは、優しく患部をマッサージしてくれはる。
ここでリタイアすれば仲間の車で送ってもらえるのだが・・・・・。
次の杉エイドは昨年、私がエイドを担当したポイント。
そこにもたくさんのラン仲間が私を待ってくれているのだった。
そこまで、4.8キロ。
先ほどの愛のマッサージ効果で、痛みの箇所はハートマークが付いてぽかぽかあったかい。少しましに歩けるようになっているし、と。
次を目指すことを決意。
走ればあっという間の4.8キロは、歩くと実に実に永かった!
ハートマーク効果をあっという間に使い果たした後は、痛みも倍増。
ふと見渡せば、ここは走りやすい絶好のトレイルランコースじゃないか。
「なんて走りやすそうなコースだろう。ああ、走りたいっ!駆け抜けたいっ!」
往生際悪く走れるか試してみる事、幾たびか。
その度、イタタタタ~っの激痛の返り討ちに会う。
4.8キロを1時間半も掛けて、果てしなく遠かった目標の地、杉峠エイドに到着。
心配顔の仲間達に迎えられて、私の「鯖@2010」はここで終わった。

マラソンの醍醐味、その99%はゴールの瞬間にある!!
とは私の持論。
さすれば、私の鯖街道マラソンの収支決算は、楽しみ収益たったの1%だ。
半分しか走ってなくても、この大会は素晴らしいっ!と断言する。(きっと。)
来年、それを証明する為に、ここへ必ずや、帰ってくるぞっ!   
     【昨年のゴールシーン】
                             



帰宅後直ぐに食した、今年の焼き鯖はほろ苦かった・・・・。