虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

トランスヨーロッパ

2009年07月10日 | ランニング

トランスヨーロッパフットレース2009


ラン歴7年にもなるが、こんな恐ろしい大会が存在することさえ知らなかった。


イタリア半島の港町バーリからヨーロッパ最北の岬『ノールカップ』まで4,500km64日間(1日平均70km)で走破するレース。

「スパルタスロン」という、246kmを走破するレースがあるが、これに出場する選手に出会った時にも大いに驚愕したものだが、そんなのを遥かに凌駕する過酷さじ
ゃないか~。


そんな凄まじいレースに12の国から男性56名、女性12名の68名のエントリーがあったという。しかも日本からも14名(男性9名、女性5名)がエントリーした。

実は男性9名のうちのおひとりが、常日頃ランナーとしても人間としても大変尊
敬しているラン仲間(仲間というのも憚られる。)のNさんなのだ。


荷物などは全て大会側で搬送してもらえるとはいえテントや寝袋も含めて総重量を30kg以内にしなければならない。当然着替えなどは洗濯しながらの生活と
なる。


4500キロ!
毎日来る日も来る日も70キロ!
それを2か月も続ける!



人間とはここまで過酷に自身を追い詰めては、それを楽しむ生き物なのか。


昨夜、帰国間もないNさんが私たちの練習会に顔を出して下さった。

約10キロのご一緒ランでも、その後の野宴でも質問攻めにして数々のお土産話を伺ったのだが。聞けども聞けどもその過酷さが今ひとつ伝わってこないもどかしさ。

恐らく、並みの想像力では理解不能な世界なのだろう。Nさん曰く、「ある日のコースが50キロだったら、あ~今日は楽だなぁって思う。70キロとか90キロの日に比べたら半日で終われるんだから。」そんなの聞いてもただただ感嘆符しか発せないし・・・・・。

トランス帰りのNさんは、ランの修験者の如くはたまた悟りの境地の仙人様のようであった。一緒に走らせていただいているとそれだけでご利益がありそうな気配。ありがたや~。


  

 

Nさん提供の画像。
少しはその苛烈さが伝わってきたかな・・・。

ヨーロッパ制覇。それは遥かな旅路ではあるが、私に出来るのは精々トランス甲子園くらいか?虎戦士が頑張ってくれるなら、来る日も来る日も走るよ。ほんの20キロだけど・・・。熱く走ったあの日の勝利の余韻に浸りたい方はこちらで楽しめます。見逃したバルの先頭打者HRまで動画で!