虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

虎の尻尾でファンラン

2009年03月25日 | ランニング

2009.3.22.AM9:10。
号砲なった東京マラソン@2009。
      
レース後に何度もTV映像で見たあのシーンだ。
桜吹雪舞う中を3万5,000人が20数万人の無念な思いをも案分して一斉にスタート。
込み上げてくる嬉しさに、にたにた笑いながら走っていたに違いない。
ランパンに虎の尻尾を付けて、控えめにタイガースへのオマージュを込めた。
沿道の応援自体が既にお祭りだった。
ブラスバンドあり、エレキギターあり、フラメンコあり、合唱隊あり、民謡あり。
リズムにつられてノリノリで走る。
8キロほどで皇居竹橋に差し掛かると、「200m先に仮設トイレがあります!」
との大きなアナウンスあり。
昨年はここで目撃した立ション軍団に激怒して大会本部にクレームメールを送ったのだ。
同じような批判が他にもあったのだろう。それがきっちり反映されている。
ボトムアップの改善姿勢。これまた実に素晴らしいやん。

所属のランニングクラブの幟があちこちではためいている。
応援に繰り出してくれた関東のラン仲間からの熱い声援が飛ぶ。
それに逐一手を振り、ハイタッチする事ができる。
おしゃれなショップやビルの看板を仰ぎ見ては楽しむ。
これが大都会のマラソンの醍醐味か。東京の街を自分の脚で観光する。
ファンランは何て、楽しいのだろう♪
追い抜いて行くランナーの数名から「その尻尾可愛いね~」
と声掛けられる。我が意を得たりの心境だ。
中には「後ろにお○ん○んがあるのかと思った。」などと、エロイ発言を残していく
御仁もおられたが・・。
日比谷通りを折り返してあっという間の20キロ。
とはいえ、心も脚も軽かったのはこの辺りまで。
観光ファンランと言えども乳酸はそれなりに貯まるのだなぁ。
25キロ過ぎから少しずつ脚が重くなり始める。
復活の為にカーボショッツを口に入れ、仲間の応援エキスをひたすら求めた。
我がランニングチームの幟は真っ赤色。
赤い旗を求めて耐えて走る、走る。
そのうち、ニッポンレンタカーやら東京三菱銀行の赤の看板にまで反応してしまう
パブロフの犬状態に疲れた身体。

と、何やら後方が騒がしい。沿道の観衆が叫ぶ。
「可愛い~。安田美沙子~。」
何ですってっ!彼女、こんなとこまで迫っているの?
実はこの時、最強アイテムのガーミンは誤作動で使用不能に陥っていた。
自分のタイムが全然解らない。でも、まっいっか。ファンランやし。
てな状態だったのだ。
でも嫌だ。こいつにだけはゼッタイ負けたくないしっ!
何が今度はサブ4!だよ。ふ~んだ、無抽選でエントリーしたくせに~。
私よりちょっとばかし可愛いからってさ~。
と、全く大人気ない思考回路で俄かに遁走体勢に入るオバサンランナー。
疲れた脚に鞭打ち渾身の走りを呈する。
数キロ行くと後方がやけに静かになっている。
振り切ったのか、いつの間にかかわされたのか、この時点では状況判断ゼロ状態。
それ程、暴風と雨に悩まされヘロヘロのラスト10キロだったのだ。
ところがところが、ゴールの掲示時計を見てびっくり仰天!
3時間43分xx秒?
うっそ~!マジ?
自己新目指して気合い入れて走った昨年より3分も速いって!?
マジで走った福知山より1分も速いって?!
禁酒すら破ったのに、今季セカンドベストとは驚きの極地なり~。
これって安田美沙子効果?
(後で知ったがあの後彼女は足の痙攣で大撃沈したとか。)

ゴール後のビックトリーロードは恒例のプレゼント攻め。
ドリンク、完走メダル、完走タオルに始まってバナナ、蜜柑、ソイジョイ、エアサロンパスetc。
様々なプレゼントが手渡された袋に詰められて行く。
でも何より嬉しい贈り物はボランティアの方々のみんなから発せられる
「おめでとうございます!」の言葉。
一体そどうやって教育、統率すれば皆が皆、これほど素晴らしい笑顔で爽やかに選手に接する事ができるのだろう。
こちらも、ありがとう、ありがとう!
と逐一答えながらぼろぼろと感激の涙が溢れてきたよ!!

もう一度、声を大にして言う。

 東京マラソンは実に素晴らしい!


次回は一度も当選されていない方に、是非ともこの感動を体感していただきたい!!
以上、勝手に東京マラソン伝道師に立候補したわたくしのお茶碗2杯目レポートでした。