虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

マナーに関する考察

2006年09月05日 | 日記
甲子園球場は美しい。

新緑の芝と漆黒の土、そして真っ白なユニフォーム、この3色が織り成す色彩の艶やかなコントラスト。
通路からの階段を駆け上がった瞬間、この光景を目にするたびに幸福感に満たされる。何度行っても。

しかし、観客席は醜い。
回を追うごとに、どす黒く汚れていく。
ゴミは散乱、液体はこぼれる、酔客の無粋な野次は飛び交う。
観客席は狭い。
トイレに立つ為には、綱渡り芸人並みの技が要求される。

愛すべき甲子園の負の部分がクローズアップされたのも、先日訪れた札幌ドームがあまりにも美しかったからだ。
座席は程よい広さで居心地良く、皆が当たり前のようにゴミを持ち帰るため観客席も綺麗だ。
売店側通路も広くて綺麗!
混雑もなく、売っている商品もおしゃれな感じだ。
ガラスで仕切られた喫煙所は排気施設も行き届いているのだろう。
近くを通っても受動喫煙の心配もなかった。

応援も落ち着いた大人の声援。これは、少々物足りなくもあるが。
というか、応援することを楽しむよりも、皆、純粋に野球を楽しんでいるようなイメージだ。テレビで見る大リーグの球場の雰囲気に近いかもしれない。

駅への帰途も、皆粛々と歩くから無用な押し合いもない。くわえ煙草をする人も見る限りでは皆無だった。
北海道の方々のマナーがいいのか、大阪人のマナーが悪すぎるのか。

マナーと言うことでは、もうひとつ。
以下は北海道マラソン関連で、知己を得た方のブログの記事。
ランナーのマナーに触れた気になる内容であったのでここに抜粋する。

「さて道マラ、ここでもマナーは??? 私の中ではランナーは自身との戦いに勝った方のお祭りってイメージで尊敬しているようなところがありましたが、マナーの悪さを数々見てしまい、今までの印象が崩れてしまいました。
私が競技場に着いたのは10時少し前、5キロ・10キロ・親子マラソンがゴールを向える頃、その方々のコースでもある所をフルを走る方々がスタッフに何度も注意されながらも他の人へ気遣う事もない・給水所での水の奪い合いにその後の処理・私設エイドからの捕食処理・道路に吐くツバ、走っているランナーはこんな極限に挑んでいるんだからマナーなんてどおでもいいんだろうか? 私は見てはいないが関門でひっかかった方達を収容するバスも営利ではあるけれどスタッフの一員、感謝の気持ちをその方達は感じただろうか?
このような光景を目にしたら二度とボランティアスタッフにはならないと思うなぁ~!!」

確かに、真夏の北海道マラソンの給水場は修羅場であった。
後続ランナーが給水場に着く頃には、ドリンクの紙コップは皆無。
出てくる水を次々と奪い合う醜い光景を何度も見た。
中には給水を溜めたポリバケツで顔を洗うランナーまで。
そして、不満をボランティアの人々にぶつけるランナーも。

この大会に限らず、私たちは参加するレースでスタッフの方たちに対する感謝の気持ちを充分に持っていただろうか。
自己記録の更新に邁進するがため、廻りが見えていないことはなかっただろうか。
フルマラソンランナーであるという誇りが時として傲慢な振る舞いに出たことはなかっただろうか。

ふと、立ち止まって、考えてみた。反省すべき点は多々あるような気がしてきた。
苦しい中でも、他者への思いやりの気持ちを大切に、笑顔を忘れずに走ろう。

Let‘s Run with a smile!
北の大地で発生したというこのキャンペーンを、私もこの機会に心に刻もうと思う。

加えて9月は、甲子園観戦予定が3日もある。
「騎士走猛虎会」のゴミ持ち帰り運動の精神に則り、正しい阪神ファンとして思う存分、野球を楽しみたいと思う。

いや~、私も少しずつですが、「ええ人間」に進化しつつあるようで・・。