虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

HPF公演無事終了。

2006年08月01日 | 脚本
7月30日、HPF(大阪高校演劇祭)にて、私の原作脚本の公演の幕が切って落とされました。
今回は通し稽古を見学したい欲望をひたすら封印して、出来栄えを気にしつつも本番当日まで、大人しく待ちました。
これは、私の敬愛する脚本家、三谷幸喜氏の「脚本家は自身の脚本を演出家に手渡した時点で、どのように料理されようとも、一切の注文をつけてはいけない。」という考えに啓蒙されての行動パターンです。
しかしそうは言うものの、一体どんな仕上がりになっているのか気が気ではなく、会場では本番前の役者と同じ緊張感で幕の開くのを待っておりました。

公演時間約1時間15分、原作者であることもすっかり忘れての爆笑、爆笑。
沸きに沸く会場。
(しかし、原作者一押しの笑い取る場面!では、コケルことコケルこと。)
ほとんどミスもなく、無事公演終了。
秀逸でありました。絶賛です。自身の脚本にではなく、演出の力と演劇部員の演技力に対して。
講評の先生にも良い評価をいただいたようです。
以下に抜粋しました。

昨年に続き、重いテーマをコミカルかつ軽快に仕上げる作風は非常に面白い。
構成も良く適度な暗転と場面の長さである。舞台美術も場所を表現するのに工夫が見られる。
照明・音響、共に適切で臨場感を増している。
役者は昨年より数段上手くなっている。演技の成長が早い。皆、生き生きと動く。
(中略)
劇中で登場する夢の遊園地が素晴らしく、将来ぜひとも造って欲しいテーマパークである。
どんな不幸とも共存しながら、前向きに生きて行くラストシーンが秀逸。

生みの苦しみの末の全く自信のなかった脚本を土台に、素晴らしい舞台を魅せてくれた部員たちと指導に当たられた顧問のM先生にここで改めて敬意を表します。

皆と仲良く、皆に優しく、皆に迷惑を掛けないで生きるetc。
ここで言う「皆」にマイノリティーは含まれるのか?
予てより疑問を持っていました。
故に、この作品は、病気や障害、イジメや数々の偏見と闘う全ての人々に対するトリビュートの気持ちを込めて書いたものです。
「負けない勇気に乾杯!!」
(劇中、ラストシーン台詞より。)

現状の我が愛するタイガースと自分自身への激励も含めて・・・・・。