春の訪れを知らせてくれる菜の花。
花野菜の代表格、蕾には、花を咲かせるための栄養分がぎゅっと詰まっているため、栄養満点。最近では空輸や栽培法により通年手に入れることも可能。
一番多く出回るのは、冬から春にかけての時期ですね。
記事(2016年2月24日 tenki.jp)によると
『◇栄養満点、春に食べたい菜の花レシピ
カリウムや鉄分などのミネラルも他の野菜より多く含み、また、ビタミンCはほうれん草の3倍以上、β-カロテンはピーマンの5倍あるという、栄養価の優れた花野菜です。
■和え物に
からしあえ、ごまあえ、しらあえ、酢味噌あえなど
ほたるいか、竹の子、あさりなど旬の食材とあえても、ご馳走になります。
◎菜の花のマヨ和え
薄めに味をつけただしにつけて、だしを含ませ、それからマヨネーズを和えます。
<材料>菜の花 1束、だし汁 カップ1/2、塩、薄口しょうゆ少々、マヨネーズ大さじ1と1/2
■揚げ物に
天ぷらに、桜エビや新玉などと春のかき揚げに。
■炒めものに
さっとだし汁で火を通し、薄口醤油であじつけたものを用いると味がきまります。
◎菜の花の卵とじ
色どりが春らしく可愛い一品。山椒や七味唐辛子をお好みでかけて。
菜の花がくったりした上に溶き卵をまわしかけます。
<材料>菜の花 1束、卵 2個、だし汁 カップ1、薄口しょうゆ 小さじ1、塩 小さじ1/2
■煮物やスープに
お肉の角煮や厚揚げの煮物の横にそえて。
はまぐりのお吸い物や、あさりのお味噌汁に。
◎菜の花の簡単スープ
鍋に油を熱し、お好みの野菜とベーコン、ニンニクを炒めます。水と固形スープを加え
一煮立ちしたら、下茹でした菜の花を加え、塩、こしょうで味を調えます。
京都ではこの季節菜の花を漬物にした菜の花漬けが出回り、ごはんのお供として、食卓に春を届けます。黄金漬けともよばれるそうですよ。様々な楽しみ方がありますね。※作り方はリンクをご参照ください 菜の花とベーコンのペペロンチーノ。あさりやホタテと合わせても美味しいですね。
菜の花からとる菜種油。国産なたね油と輸入された菜種油(キャノーラ油)の違いご存知ですか?
菜の花はそもそも「食用」「油」「観賞用」とで、それぞれ品種が異なります。古くから、日本をはじめ東アジアでは、アブラナ(菜の花)の種子(菜種)から搾った「菜種油」を食用や灯火用に用いてきました。
しかし現代では、菜種油には過剰摂取によって心臓に害を及ぼすエルシン酸という不飽和脂肪酸が多く含まれていることがわかり油を多用する食生活が中心のアメリカでは、食用が禁止されてきました。そこで、西洋アブラナの主要産国であるカナダの農業研究者によって、エルシン酸とグルコシノレートをほとんど含まない新品種として開発されたのが「キャノーラ品種」です。この「キャノーラ品種から搾油された菜種油」を「キャノーラ油」と呼びます。
現在、国産でつくられるなたね油は、エルシン酸を含まない「アサカノナタネ」・「キザキノナタネ」・「ななしきぶ」などの品種が開発されて使用されています。遺伝子組み換えでない安全な種子をつかい、搾油・精製法にもこだわり作られていて、商品のラベルなどにも「無エルシン酸」と表記されています。かつて菜種自給率100%を誇っていた日本ですが、現在の自給率はなんと0.04%と言われています。高品質の国産の菜種油はとても希少で国産のなたね油のお値段が高い理由となっています。
菜の花の花言葉は、「快活な愛」「競争」「小さな幸せ」「快活」「活発」「元気いっぱい」「豊かさ、財産」。春の野に黄色に輝くいかにも菜の花らしい花言葉ですね。新しい春の運気を呼びこんでくれそうです。』