この時期、温泉が恋しくなりますが、こんな楽しみ方もあるんですね。
それは、「飲泉」。温泉水を飲むことで健康への効果が期待されているとか。
そこで、こんな記事(2015年10月30日 web R25)をご紹介します。
『全国の温泉地には、新鮮な温泉水が飲める「飲泉所」を設けている所も増えてきている。
【飲泉地10選】
<塩化物泉(食塩泉)>
「塩分制限などで少量しか飲めませんが、マグネシウムを多く含む泉質は、便秘や萎縮性胃炎への効用があるとされています」
1)湯野浜温泉(山形県)
2)湯の川温泉(北海道)
3)東前温泉(北海道)
<炭酸水素塩泉(重曹泉)>
「炭酸水素塩泉に分類される重曹泉は、胃酸を中和させ、胃・十二指腸潰瘍や逆流性食道炎に効果を与えます。また、重曹は尿をわずかにアルカリ性にするので尿酸結石の生成を阻害し、痛風(高尿酸血症)への効用もあるとされています」
4)嬬恋温泉(群馬県)
5)嬉野温泉(佐賀県)
<硫酸塩泉>
「マグネシウムを含有する温泉が多いのが、硫酸塩泉。マグネシウムは胃から十二指腸に達すると、胆のうを収縮させる効果があります。胆汁が消化管に分泌されると、消化管が食物を押し流す“ぜん動運動”が活発になり、便秘などの軽減が期待できます」
6)登別温泉(北海道)
7)山中温泉(石川県)
<二酸化炭素泉(炭酸泉)>
「飲むと炭酸の刺激により、胃の“ぜん動運動”を亢進させ、胃の粘膜も刺激されて水分の吸収がよくなります。胃腸機能低下に効果があるため、便秘などに有用です」
8)有馬温泉の「銀泉」(兵庫県)
9)長湯温泉(大分県)
<硫黄泉>
「代謝アップが期待できるため、耐糖能異常(糖尿病)や高コレステロール血症に効用が認められています」
10)塩原・元湯温泉(栃木県)
当然のことながら、温泉水ならすべて飲めるわけではなく、飲用できるのは、各都道府県が許可した施設の新鮮な温泉水のみ。環境省のガイドライン「あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは」(平成26年8月公開)では、1日の許容量は200~500mlまでとされている(当該温泉の成分分析表を要確認)。許可のない場所や規定量を超えての飲泉は、むしろ、体に害を及ぼす危険があるのでやめておこう。』