「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

前期本格始動

2007-04-16 23:38:32 | Weblog
 大学としては先週金曜日から授業開始だが、金曜日が研修日の「旅の坊主」に
とっては、今日からが実質的な前期講義期間。

 読売新聞で取り上げられ、「顔写真入りで見たよ」と多くの仲間に言われた
「どこでもAO入試」。メディアでの取り上げられ方はさておき、過日、某地まで
赴いて面接を行い、無事合格したK君を呼び出し、合格祝いにお昼をご馳走する。
消防士志望の学生だが、試験について妙に心配している。高校までの知識がきちんと
整理されていればよいのだ、と説明したら、少しは安心してくれた模様。

 本年最初の講義は「災害医療システム」。医大でも看護大でもない本学に災害
医療の科目があることを不思議に思う人もいると思うが、災害時の医療活動を支える
のは社会システムに他ならず、また、一般市民の協力抜きには円滑な災害医療活動は
期待出来ない。そういった側面について考えてもらう科目。本学の隠れた名物講義で
あると主張しているのは、残念ながら「旅の坊主」のみであるが……。

 講義後東京へ。お世話になっているC社のN専務他、災害医療情報システムに
携わっている面々との意見交換を兼ねた飲み会。昨年9月1日の政府防災訓練でも
使われた「旅の坊主」らによる災害医療情報システム。朝日新聞やNHKでも取り
上げられ、十分実用に耐えられる出来にはなっているのだが、残念ながら営業力不足
ゆえか、実用化の一歩手前で止まってしまっている。そこを打破するためにどう
すればよいか。知恵の見せ所。

 とりあえず、医療機関や展示型防災訓練用のキットを開発する方向で議論が
まとまる。

 翌朝の文部科学省での打ち合わせもあり、事務所で寝袋。

                                       (4月20日アップ)