TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

子供と動物虐待…その1

2009-08-24 13:19:21 | インポート
「子供は天使」と思っている人には、言っても無駄だが。

引越してきてすぐに、フレンドリーなTABIは近所の子供達の人気ものと
なった。とくに少女AとBには気に入られ、毎日のように遊びに来るように
なった。この二人は、通りを挟んで向かい同士。いつも一緒に遊んでいる。
初めのうちは喜んで遊んでいたTABIだが、そのうち逃げ出してくるように
なった。

「暑い日なたで遊ぶのに疲れたのかな」とも思ったが、一度少女達に気づかれ
ないよう家の中から観察していたら、少女AがTABIの首をつかんで地面
に無理やり引きずり倒しているのを目撃。あわてて戸を開けてTABIを救出。
夫に話すと、「子供のすることだから」と笑っているだけ。しかし私は、少女達
の行動は異常だと感じた。乳幼児で善悪がわからないならともかく、小学校
高学年だ。悪いことと承知で行動している証拠に、私が見ていることに気づく
と二人はサッと顔色を変え、逃げて行ったのだ。

愛犬に怪我をさせられたくないのはもちろんだが、これ以上の事件に発展させ
たくない。TABIは本当に我慢強く、それだけのことをされても反撃しない
が、普通の犬なら咬みつくところだ。犬が悪いのではないが、こういう場合
成敗されるのは残念ながら犬のほうである。親が警察に通報すれば、犬はまず
致死処分となる。いかに我慢強いTABIとて、絶え間なく苦痛を与えられれば
いずれ反撃に出るかもしれない。彼にとっては当然の正当防衛であるが、
世間はそうは見ない。だから、私はもうあの子達と遊ばせないことにした。

しかし夫はものごとを軽く見ていたので、今日は外で日曜大工にいそしむ夫のそば
にいたTABIのもとへ少女達が遊びに来た。「気をつけてよ、あの子達変よ」
と耳打ちしたが、夫はふふん、と首を振る。私はいつものようにチラチラと
観察しながら家事をしていた。ほどなくして、玄関のドアが開いてTABI
が一目散に走って入ってきた。そのすぐあとに、渋い顔した夫が続く。

「あなたも見たでしょ」「うん、見た」

少女達は、かわるがわるTABIの顔をひっぱたいていたという。攻撃を
避けようと、腹を見せて「降参」のシグナルをおくっている犬を、である。

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