春になれば

用済みってことなのか。

冬の初めや真冬は、薬局に行くとビタミンDが山積みになって売られていた。
冬の長いカナダでは、人々はあまり外に出ることはないし、アウトドアの
スポーツやる人でも日焼け止めをしっかり塗るから、ビタミンDが足りない
というのがその売り口上。

実際にどれだけの人がビタミンD欠乏なのか？
と言う疑問には、もう正確に答えることは不可能になってしまった。
というのは、州政府の都合でビタミンD欠乏を調べる血液検査が全て自費に
なってしまったからだ。誰だって、たいして意味のない血液検査に何百ドル
も払いたくない。

ところで、健康雑誌の春号にはこんな記事が。
これまで一般にビタミンD欠乏が増えていると言われてきたが、新しい調査で
比較的健康で栄養が充分に足りている人々は、みなビタミンDが足りている
というのだ。
http://iom.edu/Reports/2010/Dietary-Reference-Intakes-for-Calcium-and-Vitamin-D.aspx

あったかくなってみんな外で出るようになったから、もうビタミンDの営業は
いらないってこと？

ことほど左様に、情報というのは商売の都合によってコロコロと変わる。
私はもともと、脂溶性のビタミンには手をつけないからいい。だけど、よその
人は一生懸命せっせとサプリをとってたクチもいるわけで、そういうケースは
全くご苦労さまである。