TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Psycho

2010-05-01 07:04:09 | インポート
やっぱ木の芽どきはね。

アメリカでは最新機器に囲まれた職場で仕事をしていた夫だが、カナダに
帰ってきてからは普通のサラリーマンのような仕切りのあるオフィスでの
毎日。周囲の会話も丸聞こえで、これが話を聞くとおもしろいのだ。
妻から毎日電話がかかってきて、必ず「愛してる」と言わされている恐妻家
とか、世の中にはいろんなやつがいる。

先日、夫と彼の部下の一人(夫の隣の仕切りで仕事をしている)にメールが
入ってきた。向かいの仕切りで仕事をしている男からであった。長いメールを
よく読むと、「ラジオの音が気になって仕事に熱中できない」という苦情で
あった。

オフィス内でラジオや音楽を聴きながら仕事をするのは、常識の範囲内での
音響である限り許されている。だからみなそれぞれ各自の音響設備を持ち込んで
聞いている。が、この男は「音が大きすぎる」と苦情を言ってるのではなく、
「音が小さすぎる」と文句を言っているのだ!

音が小さすぎるものの、なにか音がしていることは感じる。それをなんとか
聞こうと耳を音の方に集中してしまう結果、仕事が手につかないのだそうだ。
じゃあどうすればいいのか?音を大きくすれば、他の人から苦情が来る。
この男を交えて話あったが、ラジオを止めてしまうと今度は静か過ぎて気持ち
が落ち着かないという。ノイズリダクション・ヘッドフォンをしても、やはり
オフィス内でどこかで音楽が流れていると感じると集中できないという。

対応策を見つけるのに半日を費やし、それでも和解をみなかった。
私は夫から聞かされ、大笑い。「何をやっても無駄よ、その男の頭の問題
だから。どっか誰もいないオフィスに隔離することね、映画『Office
Space』みたく」と言った。

結局、男のメールは施設担当マネジャーに送られ、男は即日移動になった。

コンピュータに向かう毎日を過ごしていると、やっぱアタマが変になってくる
やつが出てくるものだ。とくに今の季節はね。

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