高くつく趣味

今週末は、アジリティ競技会。

暑くて夏の外競技はこりごりなのだが、これはずっと前に申し込んでしまった
ので、この夏最後と思い出かけた。やっぱ目茶クチャ暑かった。
夫はコースビルダーを頼まれ、一日外でつらかったと思う。私もリーシュを
担当したので、フラフラだ。

ここへ越してから強い紫外線と薄い酸素のため日光皮膚炎が出て、外へ出る
ときには防御が欠かせない。日焼け止めは、私の場合塗るとかえって皮膚炎が
悪化するので、紫外線防止効果のある帽子や上着、手袋などを利用し、まるで
日本のゴルフコースのキャディのおばさんみたいに完全カバーだ。
それを見たボーダーコリー飼いの５０代くらいの女性（彼女はタンクトップだよ、
ひえ?）が「皮膚が日光に弱いんでしょ、たいへんね」と声をかける。

彼女は５頭くらいBCを連れて走っている。すんごい体力だ。
犬のために郊外へ引越し、敷地に牧場をこしらえ、羊を飼っている。羊はもちろん、
犬を羊追い競技会にむけ訓練するためだ。こういうBC飼いやAussie飼いは多い。
たまたま飼った犬のために、結局生活スタイルを変えざるをえなかった人々。
高くつく趣味だ。

「去年は雨が少なくて牧草が育たなくて、羊を食べさせるために牧草を買った
のよ。それが一回分で四千五百ドル」
よんせんごひゃくドル！ひえ?！おんぼろ中古車なら二台買えるお金だ。
犬のため（の羊のため）とはいえ、大変な出費である。

ま、アジリティやってる人に貧乏人はあまり見当たらないが、それにしても
あるところにはお金はあるものだと思う。うちのは雑種だし、健康で安くついて
本当によござんした。