TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

不自由なクリスチャン

2006-07-26 14:50:46 | インポート
仏教徒でよかった、と思うこのごろ。

別に私は熱心な信者でもなんでもなく、家が仏教徒だったので成り行き、という
日本人にありがちなパターン。幼稚園はカトリックだし、大学はプロテスタントだ。
神社にもお参りするし、クリスマスにはツリーを飾ったりする。
だけど、年をとるとやはり子供のころから慣れた仏教のものの考え方がいかに
自分に合っているのかがわかってくる。

今、アメリカでも非常に熱心なクリスチャンが多いところに住んでみると、
なんとクリスチャンとは不自由であるか、と感じる。
例えば、知人と犬の話になったときのこと。彼女の老犬は今年の初めに病気で
死に、最近彼女は同じ犬種の子犬を購入した。犬種が同じだから当たり前と
いえば当たり前だが、前に飼っていた犬とよく似ている。
「あの子の生まれ変わりじゃないかって、よく思うのよ。でも、そんなこと
大きな声じゃ言えないわね。宗教を変えなくちゃ」と、彼女。

そう、彼女は熱心なクリスチャン。彼らは、輪廻転生を信じない。仏教徒の
私の前だから「生まれ変わり」なんて言えたわけで、彼女がもし教会グループ
の仲間の前でそんなことを口にしたら、大変なことだ。彼らはまた、天国は
人間だけが行くところで、動物は入れないと信じている。だから、今では
日本でも定着している「虹の橋」なんていう苦し紛れの説明を創作し、子供に
話して聞かせているのである。彼らの学校の生物学ではダーウィンの進化論を
教えないし、私から見れば誠に不自由極まりない思想の呪縛だ。

「私は仏教徒ですからね、うちの犬は死んだらちゃんと極楽へ行きます。
あなたたちの神様と違って、ホトケさまは動物を差別しませんから。それに、
きっとまた生まれ変わってうちの子になると思うわ」と、私はイジワルくも
しゃーしゃーとして熱血クリスチャンに対しきっぱり宣言する(爆)
普段はあれだけ饒舌なアメリカ人が、何も言い返せずに黙ってしまうのを見る
のは楽しい。

くやしかったら、改宗なさったら?
仏教徒は融通がきいて楽ですわよ。

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