共存するということ

私が作るバードケーキは、野鳥たちに大好評。

朝バックヤードに出して置くと、夕方までにはすっかり食べつくされている。
気に入ってもらってありがたいが、作るほうが間に合わない。

さて、犬を飼っているとなかなか野鳥が寄り付かない、という話がある。が、うちではそれは全く関係ない。鳥のほうがうちの犬よりずっと攻撃性があり、TABIみたいなへなちょこ犬など怖くないらしい。TABIがダダダッと外へ駆け足で出てゆくとさすがに鳥達は飛び立つが、すぐそばの木に止まって様子を見、「あ、あの犬なら平気」とばかりにバードフィーダーへ戻ってくる。

TABIも鳥を追いかけたりしない。
手作りのバードケーキには牛脂とか豚脂とかがたっぷり入っているから、いいニオイがする。「いいな～、食べたいな～」と鼻をクンクンしているが、TABIには絶対飛び上がっても届かない高さのところに設置するので、あきらめてパティオに丸くなって寝てしまう。



そして鳥達は、団体でがーっと来てバードケーキを食べあさっている。
餌をめぐっての鳥間での喧嘩はしょっちゅうあるが、まあおおむね分け合って食べている。

不思議な、動物達の共存の姿。

都会に住む人間に似ている。
お互いの領域に割り込まないよう注意しながら、共存している。