TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

思いがけない再会

2017-01-22 17:01:40 | 腎不全/膵臓炎
久しぶりに朝寝してたら、TABIパパに起こされる。

「TABIのオシッコが赤いんだけど、フツ―じゃないよね?」
早朝、TABIを庭に出して排尿させたら、始めは黄色かったオシッコがいきなり真っ赤になって勢いよく出てきたんだそうだ。私がTABIの性器を調べたら、先の方の毛が血液で赤く染まっていた。庭を見ると、芝生の上の残雪がやはり赤く染まっている。

TABIは昨年から腎臓を患っているから、膀胱炎などの尿路感染症には気を付けている。今まで尿検査では微量の血液が検出されたことはあったが、肉眼でハッキリわかる血尿は初めて。結石の可能性もあるので、もう一度オシッコさせて尿を採取して病院へ連れていくことに。日曜日はかかりつけは休診だから、車で一時間の市内の救急病院だ。


ボルドーワインのような見事な血尿

もうこの救急はこれで三度目で、TABIはすっかり常連。
私達も慣れてるから、待合室にあるコーヒーマシーンでカプチーノ入れて飲んだりして気長に待つ。救急は長丁場になりやすいから、TABIのご飯をお弁当にして持参し、必要な検査が終わった後に食べさせることにした。血尿をドバドバ出しながらも、本犬はいたって食欲旺盛。


「血尿出ちゃった、えへへ」

診察室に通され、入ってきた獣医師を見て「あれえ?!」
昨年の夏までTABIのかかりつけ病院で主治医だったDr. Vではないか。TABIが腎不全で入院したあと、その病院を退職して別の町に新しい動物病院を開いた、と聞いていた。しかし、いろいろあって新病院の話は流れ、今はERでロコムをしてるのだそうだ。

TABIパパは「去年はTABIは先生から余命三週間って言われたけど、蘇ってこのとおり」と笑った。先生は「良かったわ、私の診断が間違ってて」

私は実はなんとなく、今日は病院でなつかしい顔に会う気がしていたのだ。

ま、Dr. Vなら説明はいらず、話は早い。
直腸触診では石は発見されず、前立腺も異常なし。尿分析では、やはりE-coli(大腸菌)などの細菌類がうようよで、やはり尿路感染症は間違いない。クリスタルは出なかったので、結石である可能性は低い。悪性新生物の可能性もない。

診断を確定するにはレントゲンと超音波で石や腫瘍などができてないか調べ、尿を培養して菌の種類を調べてそれにあった抗生物質を使う必要がある。が、それには日数がかかるし、高齢犬にあれこれ検査してストレスを与えるのはいかがなものか?それよりもとりあえず鎮痛剤や抗生物質で様子を見て、投薬の効果が出なかったらその時に今後の方針を決めてもいいのではないか、ということで先生の承諾を得た。

抗生物質は、私の方からお願いして薬効範囲が広い Baytril を出してもらった。一錠が日本円にして千円ほどの、高価な薬である。これを一か月続けると、三万円だ。が、尿路感染症はしつこいので、きちっと菌を全滅させるのが肝心。

さらに、鎮痛剤として Tramadol も。腎臓病があるからなるべく使いたくないが、今回は急性なので仕方ない。もらってすぐ飲ませたので、帰りの車の中でひーひー泣いてたTABIは、じきにおとなしくなり眠ってしまった。私も昔、膀胱炎を患ったことがあるが、激痛で歩くこともできなかった。痛みは、緩和できるなら緩和したほうが治りが早い。

前回までの血液検査で、リンは正常なのにBUNとクレアチニンだけが高かった。やはり、尿路感染症の始まりだったのだ。感染がおさまれば、全て鎮静してくれるかな。


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