TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

砂利より芝生

2012-09-15 15:11:16 | TABIと暮らす日々
今朝、獣医さんへ行ってきた。

こっちに来てから初めての動物病院。
前にセラピー犬の性格テストで行ったとこの獣医さんから、紹介してもらった。

定期健康診断と、TABIの咳について診てもらった。

全体的には健康で、耳もキレイだし歯もピカピカ、何も問題なしとのこと。
咳は、もうほとんどしてないので前に私が撮ったビデオを先生に見てもらった。ケネルコフではないし、聴診と胸部レントゲンの結果は正常で、心配していた心臓弁の病気ではないとわかり、ホッと安心。気管虚脱でも、感染症でもない。

診断は、気管支炎。

なにか吸い込んだものに刺激されて、咳が出ているらしい。といってもごく軽症なので、とくに薬もなにもいらない。「なにかタバコの煙とかニオイの強いペンキとかホコリとか、犬が普段いる場所に空気を汚染するものはありませんか?」と、先生。

そう言われてピンと来たのは、砂利である。

この家に前に住んでいた人は、芝刈りが大嫌いなので庭はフロントもバックも芝を敷かず、砂利で覆った。しかしこの砂利というのはクセもので、歩くたびに少しずつ削れて空中に細かい粉塵を撒き散らす。乾燥した夏は、それが特にひどい。私も庭に出ると、その粉塵を吸い込んでクシャミが出たり咳が止まらず、胸が痛くなる。

二足歩行の人間でさえこうなのだから、地面から50センチくらいの空気を吸っている犬はたまったものではない。どうりでTABIは、庭に出てもできるだけ砂利を避けて花壇や畑の中の土があるところへ避難している。本能的に、どこが自分にとって安全なのかわかるのだろう。

この家を購入する前に、この砂利は困ったものだと思った。不動産エージェントは「いやなら、芝生を敷けばいいのよ」とアッサリと言ったが、この広さの砂利を全てどけるとなると、ものすごい手間だ。でもいずれはバックヤードの一部だけでも芝に変えようと、夫と合意してから家の売買交渉に入った。が、結局いろいろ忙しくて、砂利は手付かずのままだった。

だけど、私も犬も両方で咳コンコンではたまったものじゃない。
いきなり庭全体は無理だが、TABIのお気に入りの場所から始めて少しずつ芝に転換していこうと思う。

ところでこの先生は、ホリスティックではないのだが一般獣医のようにワクチン接種など無理強いしないタイプ。抗体価検査についても理解がある。これまで毎年やってきたパルボとジステンパーの抗体については、「これまでずっといい数値が出てたみたいだし、この子の年齢でパルボとジステンパーを心配しなくてもいいから」と、今後は検査をしなくてもいいと言う。ただ狂犬病だけは、私たちはよくアジリティや旅行でアメリカへ行くことが多く、万が一国境で書類を求められたときのために、抗体価検査の結果を持っていたほうがいちおう安心。なので、狂犬病だけ検査することにした。

また、よその病院ではよく高齢犬のためにアドオンでやる各種血液検査についても、「こんなに元気なんだから、いらないわ」と、全く商売っ気がない(笑)。そして、血液検査の結果というのは必ずしもアテにならない、という本音をサラリと言ってくれた。こういう獣医というのは、珍しい。ここは獣医がたくさんいる動物病院で、難しい手術はよその病院からまわされて院長先生が執刀することが多い。評判が良くてお客さんはいっぱいいるから、そんなに商売っ気を出さなくてもいいのかもしれない。

それにしても、今日は健康診断と抗体価検査、レントゲンで約400ドル。
うちの子はおおむね健康だからこれで済んだが、そうじゃなかったら大変だ。