TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

「金沢ですか?」(笑)

2012-09-13 08:01:26 | その他
お友達と話していて、数年前の笑い話を思い出す。

私が海外に住んでいることは、親はもちろん親戚とか近い友人達はみな知っている。
が、たとえば日本に里帰りしたときにちょっと話をした人などには、必要がない限り私はいちいち洗いざらい打ち明けることはない。

仕事で一時帰国して一緒になった方々も、私が既婚であることは知っているが(結婚指輪してるし)、国際結婚であることなど全くいまだに知らない。よく国際結婚した日本女性は、「ジョンソンXX子」などと名前を西洋風に変えたりするが、私は全くそういうことはしないから、周りは気づかないのだ。(ところで、日本の戸籍は女性は国際結婚すると苗字が変わらず旧姓のまま、独立戸籍を作る。よって、私が旧姓のまま通しているのは民法上正しい)

別に隠しているわけではないが、必要ない情報は開示しなくても良いと思っているからだ。
それに、自慢げに「うちのダーリンが」などと話をしたところで、ひとは「国際結婚ですかあ、いいなあ」「海外に住むなんて夢」と口では言うものの、心の中では「ふん、海外カブレのバカ女」とか「日本でまともなオトコが見つからなかったんだろう」とか思っているのがフツウである。自分からわざわざ笑い話の種になることはない。

ということで、里帰り中はできるだけ低いプロファイルをキープしているのだが、前にこんなことがあった。まだ実家の母が元気だったころだ。

当時、母がひいきにしていた呉服屋さんへ買い物に行き、私は長襦袢にする反物とかを買った。そこの奥さんと母が世間話となり、「うちの娘は遠くへお嫁に行ったもんですから」と母が言うと、奥さんが「まあ、どちらへ?」

「カナダなんですよ」と母。
すると奥さんは、「まあ、金沢ですか?

私は笑いをこらえ、「ええ、はい...」とにこやかに対応。奥さんは「金沢はいいところですね~」とか言ってるので、なんとか合わせた。べつに、こうやって四方丸くおさまれば、世の中は平和に過ぎてゆく。