TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

犬のメッセージ

2010-01-11 14:01:59 | インポート
今日の競技会で学んだこと。

スタンダードのラウンド1でドッグウォークの登り、地面から1メートルほど
の高さでTABIの足が滑ってしまった。落ちはしなかったが、それ以上
なんとしても登ろうとしない。結局自分から飛び降り、NT。
「新米じゃあるまいし、なんだ!」と夫はカンカンに怒り、TABIは
しょげている。確かに競技歴7年、アメリカでは二つのチャンピオン・タイトル
を獲得した犬が、ウォークでびびるなんて有り得ない。

去年の秋に怪我した爪か、とも思ったが、既にあれから二度の競技会で走り
何事もなかった。一応爪を見ると、怪我爪は割れてはいないが角が削れて中
の透明部分が少し見える。治ったもののまだ柔らかいので、削れやすいのだ。
強い力がかかった証拠である。さらに、他の爪全部にウォークのペンキと
見られる染料が付着。滑った時にバランスをとろうとして必死でボードの表面
をつかんだからだ。

前回ここでの競技でも、やはりウォークで滑ってヒヤッとしたことを思い出した。
他の犬の走りを観察すると、大型犬の何頭かが上りと下りで足元があやうく
なっているのが歴然。あるゴードンセッターは、ラウンド1で落ちそうになり
なんとか完走したものの、ラウンド2ではトンネルから続くウォークへ登ろう
とせず、Uターン。ハンドラーは何度もウォークへリードしようとしたが、
犬は絶対にウォークへ近寄らない。マスターズ・レベルの犬では有り得ない
状況だ。

そこでウォークを調べてみて驚いた。ボード表面の滑り止め加工が完全に
磨り減ってしまい、ペンキもはげ出し、木の板自体が割れてボロボロ。
アメリカでは、どこもMAXとか最新式のクオリティの高い障害物を使って
いたから、こんな酷いのを見たことがない。これでは犬が苦労するのは当然だ。

実は爪の怪我も、ここで前回走ったすぐあとに起きたので、おろらく競技中
に滑った時にすでに爪に大きなダメージを受けてたものと考えられる。
TABIは用心深いので、前回の痛い目を覚えていて今回は怪我する前に
途中で止めることを選んだのだろう。昨年暮れの別の場所での競技会では
ウォークでびびることがなかったのは、そういうことだったのだ。

犬が障害物を拒否する時、絶対に何か理由がある。「根性がない」と怒る前に、
犬のメッセージを素直に受け止めるべきだと思う。


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山からの便り

2010-01-11 12:40:55 | インポート
アメリカのご近所さん達から、ぞくぞくとカードが届く。

クリスマスに間に合うように随分前に投函してくれた様子だが、今になって
届くところをみると、国境を越えてから配達されるまでかなり時間がかかって
いるようだ。ホントにカナダは、なんでも遅い。

ま、それはいいとして。
みんな元気にしている模様。おとなりのご夫婦は、前に年老いたシェルティ
を飼っていた。残念ながら犬は昨年亡くなってしまったが、犬好きな方々で
よくうちのTABIも遊びに行っていた。私達が急用で出かけたときは、
TABIを預かってくれたこともある。あの子もよくなついて、まるで自分
のうちのようにふるまってておかしかった。

裏の家は、三人姉妹がこの四年間に随分成長し、長女は大学へ。
次女はガーデニングに興味を持ち始め、昨年は庭に小さな実験花壇を設けて
なにかいろいろ育てていた。うちが引っ越す前に、トマトケージなどの園芸
用品をあげてきた。二つあった菜園ボックスも、中で育っていた野菜ごと
「持ってっていいよ」と言っておいたが、本当に持ち帰って育てたらしい。
「大きなズッキーニがたくさんとれた」と、手紙に書いてあった。

山はすっかり雪に覆われているだろう。
なつかしい人々。夫婦で、また「ホームシック」になってしまう。


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