TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

海ゆかば

2008-01-20 03:30:31 | インポート
この年になるまで知らなかった。

母方の叔父が、「弔慰金が出た」と言う。
なんのことかと思ったら、戦没者遺族弔慰金。

第二次世界大戦の末期、エンジニアだった母の兄は赤紙が来て南方へ、そして
戦死した。戦後、遺族として祖父が、祖父の死後は祖母が弔慰金を支給され
ていた。祖母の死後、戦死した兄のすぐ下の弟で家督を継いだ伯父が受給権
を得た。その伯父も亡くなり、今度は母の弟である叔父が受給権を得たらしい。

まるで阿弥陀クジのように、順繰りに親等をたどって支払われるのである。

パラオ島玉砕から64年。
戦争の記憶は遠くなり、戦死者を知る者たちも多くがすでに鬼籍に入っている。