TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Malaria or murder?

2003-07-17 11:56:59 | インポート
Mefloquin の安全性について、The Fifth Estateがレポートしていた。

マラリア予防薬として、流行地域へ渡航する観光客やピースキーパーに処方
される、よく知られた薬だ。その副作用については、これまで頭痛などの
ごく軽い症状しか一般に知らされていなかった。

しかし、実際にはこの薬を使用した人々に精神錯乱・性格の激変・凶暴性・鬱
などの激しい副作用があらわれ、自殺や殺人といった悲劇に終わるケースが
報告されている。

92年にソマリアへおくられたカナダ軍兵士達は、週一の割合でMefloquinを
飲むことを強制された。飲んだ晩は誰もが悪夢にうなされ、あちこちのテントで
狂人のような叫びが聞こえたという。毎週水曜日が薬の日だったので、みな
これをnightmare Wednesdayと呼んだ。兵士達は次第に精神を侵され、普段から
異常な凶暴性を示すようになる。そして、ついに罪なき現地の少年が犠牲となる…

マラリヤは確かに怖い病気だ。命が助かっても、後遺症が残るという。
だが、予防薬にとてつもない副作用がある場合、どちらのリスクをとるべきなのか?
マラリヤで死ぬか?
副作用により精神錯乱となり、妻子を殺してブタ箱へ入るか?
精神に異常をきたした結果、ピストルで頭を打ち抜く最後を選ぶか?

どちらも悲劇だ。


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