TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

深い河

2001-11-10 03:27:46 | インポート
<img align=center src=http://members.accesswave.ca/~monjardin/diary-jpeg/11-8-01.jpg>
玉ねぎさまご近影

日本領事館主催の映画の夕べがあり、夫と見に行く。

遠藤周作原作の「深い河」。
秋吉久美子・奥田瑛二主演。

主人公ナルセは女子大生の頃、真面目一徹な後輩オオツをもてあそんで捨てる。
卒業後平凡な主婦となった彼女は、フランスに留学して神父を志す彼と再会、
自分の過去を反省し彼の一途さに心ひかれる。夫と離婚した彼女は、西洋の
唯神論に疑問を持つオオツが神学校を追い出され、インドのガンジス川流域
で暮らしていることを知り、インドへ旅立つ。だが、運命は過酷な結末を
用意して待っていた…

二時間を越す大作で、あらすじは超マジメ。
だがなぜか、私たち夫婦にとってはコメディで、ポップコーンを食べながら
笑った笑った!
とくにおかしいのは、オオツのクソマジメさが出ているシーン。
神の愛を説く彼に、ナルセは
「神とかそーゆーのやめてくんない?うっとーしーのよ!」
と文句をたれる。すると彼は
「では言葉をかえましょう。神のかわりにトマトでも玉ねぎでも」
「玉ねぎってのいいわね」
そこでそれ以来オオツは、「神」を「玉ねぎ」にかえて話をするのだ。

「玉ねぎは、弟子達が彼のもとを去っても恨みませんでした」
「貧しい老婆の手も、玉ねぎは拒みません」

私は、耳から日本語の「玉ねぎ」が入ってくる度笑い、目で英語字幕の Onion
を見る度笑った。キリストの衣を纏った玉ねぎを想像しちゃうのだ。
周りには感動して泣いている日本人観客もいるのに、私は笑いすぎて涙が出て
仕方なかった。
いずれにせよ、泣ける映画ではある。


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初雪

2001-11-10 03:00:17 | インポート
<img align=center src=http://members.accesswave.ca/~monjardin/diary-jpeg/11-7-01.jpg>
カナディアン・ギース

TABIを連れて近所の小学校へ散歩に行く。

いつもはカラスやカモメが子供の食い散らかしたお菓子をあさっている芝生
のグランドだが、今日は見慣れない鳥の群れがいた。
TABIは、早速ハンター・モードになり、身を低くしてポイントして動かない。
カナディアン・ギース(雁)だ。

TABIがダッシュし、その気配で鳥たちが飛び立つ。
あいかわらず駄目ハンターなTABI。
灰色の空を見上げると、はらはらと白いものがきらめきながら落ちてきた。

雪だ。
黄色く枯れた芝が、あっという間に白く覆われた。
TABIは、ぺろリと鼻をなめて初雪を味わう。

会う人ごとに、初雪だねえ、と挨拶を交わす。
First snow never lasts.
と誰かが言った。

雪は、ここ3日沈んでいた私の肩をつついて、季節が移ろいつつあることを
気づかせてくれた。


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