TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

夫の正体

2001-11-17 13:16:29 | インポート
今夜は、Mozart and Friends というコンサートに夫と行ってきた。

実は、当初は私一人で行く予定だった。
地元の交響楽団が、ずばり私の誕生日にモーツアルトをテーマのコンサートを
やることを知り、自分への贈り物としてチケットを予約した。

夫は、結婚記念日とか妻の誕生日とかどうでもいいタチで、覚えていたためし
がない。だから、いつも私は自分で勝手にプランをたて、友達と出かけたり
していた。費用は全て夫のクレジットカードで払ったが、もちろん(笑)
むしろサッパリしていいや、と思っていた。

ところが、今年は彼の様子が違う。
カレンダーに私が印をつけたのを目ざとく見つけ、
「おまえの誕生日か。ディナーに行こう。どこがいい?」と聞いた。
そして、私がコンサートの予定をたてていることを告げると、じゃあ一緒に
行こうと言う。

「正気なの?!」と、思わず言ってしまった。
こいつは私の夫じゃないぞ、狐が化けてるに違いない、と思った。
だって、こんなやさしい言葉をかける男が私の夫であるはずがない。

彼が狐でないとすると、考えられる理由はただ一つ。
夫の職場でたて続けにおきた、同僚4人の離婚だ。しかも、どいつもこいつも
女房に三行半をつきつけられ、泥沼の離婚調停の真っ只中。
さらに別の同僚二人は、元妻がひきとった子供の養育費問題で大もめだ。
みんなやつれきって、すっかりジジむさくなってしまった。

それで夫も少しは反省したらしい。
何とか女房の機嫌をとろうと、彼なりにない知恵しぼって必死なんだろう。
今更とってつけたように優しくされたって、薄気味悪い。

だがまあ私にとっては、どんどん欲しいものを手に入れる絶好のチャンスだ。
コンサートも結局二人で行くことにし、良い席を予約した。ウシシ…
夫は後半、幽玄の眠りに入っていたが、私は久しぶりのシンフォニーを堪能した。

来月は私たちの結婚記念日だ。それまで夫の猫かぶりが続くかどうか?