***** 神社と災害 No.55 *****
古代、阿波国と呼ばれた徳島県には、
一の宮を呼ばれる神社が複数存在しております。
まずは、中世以降に一の宮とされた「大麻比古神社」。
そして、「阿波國名方郡天石門別八倉比賣神社」
の論社であり、「名方郡」に属する
八倉比売神社、一宮神社、上一宮大粟神社の三社です。
このうち、上一宮大粟神社(および一宮神社)
に祀られるのが、日本神話にも登場する
オオゲツヒメという女神でして、
以前の記事でも何度か取り上げましたので、
覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、
実はオオゲツヒメとは「キツネ」
を表す神名と言われております。
何でも、上一宮大粟神社の口伝には、
「オオゲツヒメは国の危急の時に、
黄金の狐を呼び危機を救う」
という内容が残されており、
空海が四国からキツネを追い払ったのは、
キツネの悪行を封じるためではなく、
「危機に備えてあえて本土に逃がした」
という見方もできるのだとか……。
もしかするとその「国の一大事」とは、
「中央構造線の動き」のことだったのでしょうか……。