たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

国の一大事

2020-10-24 10:42:58 | 神社と災害

 

***** 神社と災害 No.55 *****

古代、阿波国と呼ばれた徳島県には、

一の宮を呼ばれる神社が複数存在しております。

まずは、中世以降に一の宮とされた「大麻比古神社」。

そして、「阿波國名方郡天石門別八倉比賣神社」

の論社であり、「名方郡」に属する

八倉比売神社、一宮神社、上一宮大粟神社の三社です。

 

このうち、上一宮大粟神社(および一宮神社)

に祀られるのが、日本神話にも登場する

オオゲツヒメという女神でして、

以前の記事でも何度か取り上げましたので、

覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、

実はオオゲツヒメとは「キツネ」

を表す神名と言われております。

 

何でも、上一宮大粟神社の口伝には、

「オオゲツヒメは国の危急の時に、

黄金の狐を呼び危機を救う」

という内容が残されており、

空海が四国からキツネを追い払ったのは、

キツネの悪行を封じるためではなく、

「危機に備えてあえて本土に逃がした」

という見方もできるのだとか……。

 

もしかするとその「国の一大事」とは、

「中央構造線の動き」のことだったのでしょうか……。