***** 神社と災害 No.42 *****
昨日、中央構造線の内帯に広く分布する花崗岩が、
人体に与える影響について話題にしました。
一方で、中央構造線の外帯に多く見られる
「蛇紋岩(じゃもんがん)」については、
どのような性質が見られるのかを調べてみましょう。
ちなみに、中央構造線の南側のエリアには、
「際立った蛇紋岩の分布は見られない」
というデータがあることは、
先日の記事内で簡単に触れました。
ゆえに、「中央構造線の外帯=蛇紋岩」
とは言い切れない部分もあるのですが、
ひとつの可能性として「蛇紋岩」と
中央構造線との関わりを追ってみたところ、
非常に興味を引かれるネタに遭遇した次第です。
実は、蛇紋岩は「地震のエネルギーを吸収している」
可能性があるそうで、関東平野における中央構造線の
地下25キロから40キロ深くにある蛇紋岩の大岩塊が、
太平洋プレートの圧力を緩和しているとのこと。
つまり、首都直下地震を防いでいるのは、
東京首都圏のプレートの境目に存在する、
蛇紋岩なのではないかという推論が成り立つのですね
(関東大震災は陸地でなく相模湾海底が震源地です)。