たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

アソの語源

2020-10-17 09:14:25 | 神社と災害

 

***** 神社と災害 No.48 *****

阿蘇神社の「アソ」という言葉の

語源については諸説あり、

アイヌ語起源の「火を吐く山」という意味、

南方起源の「煙」「燃える」という意味、

あるいは湿地帯や水の浅いところ

という意味……などがあげられます。

 

群馬と長野の県境にある

「浅間山」の「アサマ」、

また富士山の古称とも言われる

「アサマ山」という名称も、

もともとは「アソ+ヤマ」が転訛したもので、

古代人は「火を噴く山々」の

すべてを「アソ」と呼んだのだとか……。

つまり、阿蘇山および阿蘇神社の

「アソ」という呼び名は、数千年?

数万年?前から人々の間で発せられてきた、

火山を示す「古い音」でもあったわけですね。

 

一般的には、浅間山より富士山のほうが

メジャーであり、阿蘇山よりも

富士山の噴火に意識が向きがちですが、

ひとたび阿蘇山が最大レベルの噴火を起こせば、

九州全体はもちろん山口県の

一部にまで火砕流が及ぶのだそう。

阿蘇山の周囲には噴火や

地震を誘発する複数のカルデラが存在し、

縄文時代の大噴火により

南九州縄文人が絶滅したとも言われております。