***** 神社と災害 No.49 *****
2016年4月、熊本地方を襲った
震度7の大きな揺れは、
中央構造線と関わる二つの断層が
ズレ動いたために発生した地震です。
場所が場所であるだけに、
中央構造線を通じて起きる
連続反応が懸念されたものの、
今のところ熊本地震の規模を
超える地震は発生しておりません。
一説に、「阿蘇山」がエネルギーを
吸収する役目を担ったことから、
地震の連鎖反が抑えられたという話もあり、
その影響もあるのか阿蘇山の火山活動は、
それ以降活発化の兆しを見せております。
そのときの地震により、
阿蘇神社の楼門と拝殿が倒壊したことは、
ニュース等でも大きく取り上げられましたので、
ご存知の方も多いことでしょう。
幸い本殿は無事であったため、
神社マニアの間では「阿蘇は守られた」
「いや阿蘇の封印は解かれた」
と様々な議論が巻き起こりましたが、
いずれにせよ、名前からして「災害」を
連想せずにはいられない阿蘇神社という場所は、
明らかに「噴火」や「地震」を意識して
建てられた神社であることは確かなのです。