たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

特殊な霊性

2020-10-05 09:29:49 | 神社と災害

 

***** 神社と災害 No.36 *****

古代の人々、特に縄文人について論じる際、

「文明を持たない未開人」といった

イメージで語られることが多々あります。

ただし、縄文人が残した多くの「作品」に触れますと、

彼らは現代人が思うような「原始的な人間」ではなく、

特殊な霊性を保持するある種の

「超人」であった可能性が読み取れるわけで、

例えば大地から噴き出るエネルギーを感知することや、

祭祀場にふさわしい聖地を見分けることなど

お手の物だったのかもしれません。

 

恐らくは、中央構造線という国土の

西半分を貫く大断層の存在はもちろん、

それらが引き起こす有形無形の様々な現象も、

当たり前のように認識していたはずです。

まあ、それらのことを踏まえれば、

縄文の人々が断層の上に施した

「何らかの仕掛け」が、現代の神社の創建へと

つながったことは容易に想像できますが、

そう簡単に結論付けてしまうのも何なので、

もう一歩踏み込んだ形で古代人と断層との

関わりについて考察してみることにしましょう。