***** 神社と災害 No.38 *****
昨日、「中央構造線の突出した性質を示す
データはない」という話をご紹介いたしましたが、
その証拠のひとつとしてあげられるのが、
「地磁気の異常」を示すグラフです。
まあ、地磁気の異常と言いましても、
正確には平均的な地球磁場の値とのズレを表したもので、
地下に存在する鉱物などに反応して変化するこの数値は、
富士山を含む伊豆諸島の火山帯や阿蘇山の周辺、
あるいは山陰地方といった、磁性の強い鉱物が
多く含まれる地域で、プラスに傾きやすいのだとか
(逆にマイナス値が出るエリアもあり)……。
富士山や阿蘇山とともに山陰が加わっているのが、
別の意味で興味深いところではあるものの、
確認してみたところ、確かに九州以外の
中央構造線上には目立った特異性は見られず、
データ上では人間が感知できるほどの
「磁気」は噴出していない風にも思えます。
とは言え、日本屈指の大断層帯である中央構造線を、
「ただの大きな断層」と片づけてしまうのも、
日本に住む人間としては何だか
心残りのような気がするもの。
ゆえに、それらの情報を頭の中に入れつつ、
別の角度から中央構造線と聖地との関わりについて、
調べを進めてみることにしましょう。