***** 神社と災害 No.37 *****
中央構造線と神社(聖地)の濃密な関係については、
多くの人たちの指摘するところではありますが、
実は「中央構造線上にある神社の数は、
他の地域と比べてもさほど多くない」
というデータが存在することをご存知でしょうか……。
何でも全国の神社仏閣の分布と
中央構造線とを重ね合わせてみると、
巷で言われるほど聖地が密集している様子は見られず、
単純に数だけを比較すれば、過去に都が置かれていた
京都・奈良・鎌倉などのほうが圧倒的に優位とのこと。
さらには、地磁気の異常(地球磁場の平均値とのズレ)
を示すグラフでも、中央構造線の近辺はごく平均に近く、
特出した地磁気の異常は読み取れないとも聞きます。
つまり、これらの説を元にするなら、
中央構造線という大断層帯は、他とは一線を画す
「選ばれた地」ではなかったばかりか、
「パワースポット」とも呼べないことになりますね。