たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

御室山

2019-03-27 09:47:57 | 出雲の神社

<雲南市・御室山周辺>

 

『出雲国風土記』の中に、スサノオの名が

登場するのはわずか数回ではありますが、

それらの伝承地を結びつけると浮かび上がるのが、

先日からたびたびご紹介してるスサノオ・ラインです。

 

その伝承に関わる場所を列挙しますと、

1.スサノオの終焉の地・須佐神社のある佐田町

(ここには朝日タタラという史跡があります)

2.スサノオが佐世の木を髪に挿して踊った佐世神社

(付近には一つ目鬼の伝承が残ります)

3.スサノオが「ここに来て心安らかになった」

と言ったため、その名がついたとされる安来町

(一説に、神在り月に出雲にやってきた神々は、

この安来に集まり、鉄の商談を始めるとも聞きます)

4.佐世神社の南方にある御室山

(スサノオの御座所があったと言われています)

 

恐らく、スサノオがヤマタノオロチを退治する際、

その「本陣」としたのは、雲南市の木次町にある

御室山(現在の室山)の付近だったのでしょう。

もしかすると、この一帯に眠るモリブデンが、

「オロチ」の狙いでもあったのかもしれません。